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<妹姫10話>人魚のカラダと古代装置




「ちょっと、離してよ! 湖から離れるの、怖いのよ!」
「まあまあそんな顔するなって」

 ナギサは俺を見て、うるうると瞳を潤わせている。
 抱き上げている俺の腕にしがみつき、ぷるぷると震え始めた。歩けないことを考えたら、当然の反応か。
(にしてもお肌つるつるだな……綺麗な身体だ)
 しがみつくせいで当たる巨乳が、ふにふにと気持ちいい感触。

「ほら、ひとまずここに座って」
「なんのつもりなの……?」

 ナギサを大きな岩の影でおろすと、うずうずと鱗が宝石のように輝く尾びれを動かしながら、彼女は困り顔で俺を見上げる。

「さて、これで二人きりだな」
「え……そうね」
「ナギサはさ、男と対面したのって、今日で初めてだろ?」
「そうよ……ハーフマーメイドは皆、女の子だもの。イディアルの男性と子を作ると、必ずそうなるって噂よ。純血マーメイドはまた別だけれどね」

 話を先に進めたい。

「いきなりだけど、ナギサは初めて男に出会って、どう思ってる?」
「それは……なんだか、まだよくわからないわ」

 不思議そうに、瞳を覗き込んでくるナギサ。

「お互いをわかりあうために、いい方法があるんだよ。今からしてみない?」
「なにをするの?」
「さっきも言っただろ? セックスだってば」
「ヒューマン独自の言葉を使わないでほしいわ。どういう意味なの?」

 純粋な表情で訊ねてくるナギサに、俺はイケメンスマイルを浮かべて言う。

「儀式だよ。教えてあげるから、こっちおいで」

***

「ん……ちゅ……はぁ、れろ……」

 岩に背を預けたナギサに覆いかぶさって、、ちゅぱちゅぱとキスをする。
(女の子の唇、甘い……)
 ナギサは目をつぶって俺を受け入れ、時折喘ぐように息を漏らしている。

「ん……はぁ……」
「どうだった?」
「これが、キス……ヒューマンのすることは、よくわからないわ」

 ナギサは顔を真っ赤に染め、俺の顔を見つめている。不安と期待が混じったような表情。
(すっかり俺に夢中みたいだな)
 お姉さん肌の彼女なら、頼めば何でもしてくれるはず。

「じゃあさ……ナギサのおっぱいで、俺のちんぽをしごいてほしいな」
「ちんぽ? だからわかる言葉で話してってば……え?」

 首をかしげるナギサの前で、俺はズボンを脱ぐ。

「イ、イヤ……レイジ様、そんなはしたない格好、見せないで……」

 ナギサは困り顔ですぐに目を背け、この場から逃げ出したそう。

「でもさ、種族間の交流を深めないと」
「それはそうかもしれないけれど……きゃっ!」

 俺はナギサの尾びれを掴み、上に持ち上げる。バランスを崩したナギサは砂利の上で倒れた。
 水着のスカートがめくれ、隠されていた腰から膝の間が現れる。俺は驚いた。

「太もも……!」

 その部分は、ヒューマンと変わらなかった。膝のあたりで鱗は途切れ、尾びれが二つに分かれて白くて柔らかそうな太ももになっているのだ。
(人間との中間種だし……名残なのかな)
 本当に面白い種族だ。
 履いている水着の下着部分も、スカートと同じく白い。

「お、尾びれ掴まないでっ! 湖に帰りたいよぉ!」

 腕だけで逃げようとするも、ひ弱な腕力では到底俺には敵わない。

「可愛い水着……脱がすよ」
「え……? や、やめてよ!」

 腰の横にあしらわれた可愛い紐を解いてやると、水着の下は簡単に脱がすことができた。
 スカート部分も脱がされ、ナギサは胸のビキニ一枚の姿になってしまう。
 鮮やかな青緑色の陰毛の下に、ピンク色の割れ目があった。

「おお……これがマーメイドおまんこか」
「な、なんでこんなこと……あん!」

 ナギサの内股を撫でると、可愛い声で悲鳴をあげる。

「さ、触らないで! くすぐったい……!」
「ここはどうかな?」
「ん……あぁっ! や、やめて! 変になるぅ!」

 おまんこをふにふにと弄ってやると、中からトロトロした愛液が染みだしてくる。

「おやおや? どうしたのかな、ナギサ。ぬるぬるしてるんだけど。ヒューマンの女の子はこんな風にはならないぞ?」
「え……? なんなの、これ? わたし……知らない――あぁん!」

 指を中に挿入すると、ナギサは太ももでキュッと挟んでくる。

「これは儀式だ。どうしてそんなに変な声をあげる?」
「だ、だって……なんか、変な感覚が……ん、ぁ……!」
「知らないな。マーメイドはヒューマンと身体の仕組みが違うのかな」
「そんな……」

(このまま最後まで、俺はちっとも気持ちよくないフリでもするかな)
 心の中ではゲス顔でそう思いつつ、ナギサには呆れた顔をして見せる。

「エッチなマーメイドだな、ナギサは。こんなところ触られて気持ちよくなっちゃうなんて」
「ち、違う……! だって、身体が勝手に――んは、あぁ……」

 だんだんとナギサの表情はとろけていき、全く抵抗せずにまさぐる指を膣で締め付けてくる。

「いやぁ……どうしてこんなに気持ちいいの……んっ」
「だらしないな、ナギサは。もうここを弄るのは終わりだ」
「え……そんな」

 俺が尾びれを離しても、ナギサは媚びるような発情顔で俺を見上げている。

「よければ……もっと……続けて欲しいんだけれど」
「ダメだ。次はナギサが俺の股間を弄るんだ。その大きなおっぱいを使ってね」

***

「きゃ……男性って、そんなものがついてるのね」

 ナギサはペニスを眼前に突き付けると、怯えたように肩をびくっとさせた。

「さあ、ナギサの胸で、これを挟むんだ」
「そうしたら、またわたしの……その」
「ああ、好きなだけおまんこを弄ってやるよ」
「……」

 ナギサは恥ずかしそうに顔を反らして、目線だけ俺に向ける。白いビキニの紐を肩からおろすと、ぽろんと巨乳がこぼれだした。
(綺麗なおっぱいだな……肌がきめ細かいし、形もいい)
 ピンク色の小さい乳首は、可愛くぽつんと立ち上がっている。

「こう、かしら……」

 ナギサは両手で豊満な胸を寄せ、たゆん、と俺のペニスを挟む。

「おう、そうだな」
「あれ……あなたも、先から透明な汁が出ているけれど」
「これは、おっぱいと擦れて痛くならないための潤滑液だよ。足りないな……ナギサも、ぬるぬるを垂らしてくれないか」
「ぬるぬる?」
「涎を使うといいんじゃないか?」
「よ、よだれなんて……でも、痛くなるなら……」

 ナギサはもぐもぐと口を動かした後、舌を大きく出した。つつ……と唾液が谷間に落ちていく。

「これでいいの?」
「ああ、動かしてくれ」
「うん……」

 ナギサは、乳で俺のペニスをしごき始める。柔らかすぎる感触に圧迫され、そそり立ったペニスの皮が上下に剥かれたり、被されたり。
(うわ……やべえ、マーメイドパイずりいいなこれ)
 こんなに美しい種族が俺の醜悪なペニスを擦っているなんて。

「これで……ほんとうに種族間の交流が深まるのかしら」
「ヒューマンは毎日のようにこの儀式をやってるんだよ」
「そうなんだ……カルチャーショックだわ――んんっ!」

 乳首をコリコリとつまんでやると、ナギサが喘ぐ。

「どうした?」
「また、変な感覚が……はぁ……んっ」
「ほら、腕が休んでるぞ。次は胸で挟んだままちんぽに吸い付くんだ」
「え……! ヒューマンの女性って、こんなことを毎日……?」
「ああ」
「ほんとうに? ……んちゅ」

 疑いつつも、ナギサはそっとペニスに口づけた。そのままチロチロと舌で舐め、ぱくりと口に含む。
(マーメイド口まんこキモチいい……だが我慢だ)
 ポーカーフェイスで先を促す。

「わかったわ……もっと胸でしごくのね……んぐ」

 涎をたっぷり滴らせながら、ナギサは俺の股間にたっぷりとした胸を押し付け、一生懸命身体ごと上下させながら、俺を見上げる。

「これれ……あっへるの? ん……」

 マーメイドがパイずりフェラをしているという絵だけで、ものすごく興奮してしまう。射精の予感が迫ってくる。

「もっと強く吸って!」
「んん……わかりまひた……」

(限界だ……!)
 俺はちゅうっと吸引するナギサの口内向けて、濃い精液を大量に発射した!

「んんんっ!!! んはっ……なにか出てる!」

 慌てて口を離したナギサの顔に、出きっていなかった精液がぶっかかる。

「いやぁっ! ……なにこれ、ぬるぬるで……ちょっとクサい……」
「クソ……儀式失敗だ。ナギサが下手くそだからこうなるんだ」
「そ、そんな……失敗なの? ごめんなさい。わたし……やり方わからなくて」

 顔や胸をドロドロの精液まみれにしながら謝るナギサ。俺はあくまで平然としてナギサに命じる。

「もう一回だけチャンスをやろう。ナギサ、寝転がって、自分の尾びれを抱えるんだ」
「な、なんで……?」
「儀式がうまく行かないだろ! はやくしろ」
「わ、わかりました!」

 ごろりと寝転がり、尾びれ越しに恥ずかしそうに俺を見るナギサ。
 すっかりイヤらしい発情の匂いを発するおまんこや、尾びれと太ももの境目が、隅から隅まで丸出しだ。

「おまんこ……そんなに見ないで――んひゃぁっ!」

 膝立ちで、射精したばかりのペニスを思い切りマーメイドおまんこにぶち込む。
(うは……たまんねえ!)
 柔らかくて温かくてヌルヌルの感触に、天にも昇る心地だ。

「や、やめて……! レイジ様のがはいっちゃってる……?」
「痛いか?」
「んあはぁっ……! 少しだけ……それより、なんか……気持ちいいよぉ!」

 甘えた声音で言うナギサに、俺は思い切りピストンする。どうやらナギサはあまり痛くならない体質らしい。

「騒ぐなよ……儀式が台無しじゃないか」
「だって――んあっ! ――これ、なかこすれて、きもちいいのぉっ!」
「マーメイドの身体はよくわからないな。だらしない」
「ごめんなさい! セックスで気持ちよくなっちゃうだらしないマーメイドでごめんなさいぃっ! あ、あぁん!」

(ナギサ、意外とバカだなぁ……)
 ずん、ずんと降りてきた子宮口を強く突くと、尾びれをピクピクさせ、とびっきりエロイ声で喘ぐ。

「んあ! きゃ、そこらめらめぇ! コツコツしないでっ! 気持ちよすぎて頭バカになるぅ!」
「大丈夫か、ナギサ? さっきまでと別人みたいだぞ」
「だって! ああんっ、レイジ様のおちんぽが、中であばれてっ!」
「まったくナギサは淫乱マーメイドだな……っと」

 さらにスピードを上げガシガシナギサの愛液とろとろおまんこをかき回すと、美しい身体を仰け反らせてナギサはヨガる。つるつるした肌には汗が浮かび、表情は切なげ。

「ご主人様ー……どこにいらっしゃるのですか」

 突然聞いたことのある声が岩の向こうから聞こえた。気持ちよさそうに喘いでいたナギサが表情を引き攣らせる。

「誰……? いやだ、レイジ様、隠れないと」
「問題ないだろ。見せつけてやろうぜ」
「いやよ、いやいや! 向こうで――んふあっ!?」
「ダメだ」
「いやぁっ――んん、んっ!」

 ウィルベルに見つかって、何が悪いというのか。
 何も気にせずぱんぱんずちゅぐちゅ突っ込むと、ナギサは送られてくる快楽に嬌声をあげることしかできない。ウィルベルの声が近づいてくる。

「ご主人様ー?……あ、見つけました! ……その方は」
「いやぁっ見ないでぇっ……こんな恥ずかしい所! あんっ!」
「れ、レイジ様……!?」

 現れたのはウィルベルだけでなかった。メルティも驚愕の表情で立っていた。
 腰をくねらせまぐわう俺とナギサを、見ていいのかわからないけど気になってしまう、という感じで見ている。

「ご主人様……さすがです、もうマーメイドの姫君にまで手を出すなんて」
「あ……! ウィルベル、わたし、これを知ってる!」
「知っているのですか? 実は……この学園の姫君全員とこれをするのが、ご主人様の役目で……」
「うわぁ……なんだか二人とも、気持ちよさそう」

 メルティは頬を染め、興味津々に眺めている。
 ナギサはあんあん喘ぎながら、恥ずかしくてたまらなそうに叫ぶのだった。

「あん、お願いだから、見ないでよおぉっ!!」
「出るぞナギサ! ……うっ」

 俺はペニスを引き抜くと同時に果てた。白い粘液が、ナギサの尾びれ、美しい鱗を怪我していく。

「ああぁっ! わたしもなんか来るぅっ! ……んはあぁっ!」

 ナギサの体が震え、尾びれの先がパタパタっと動き、最後には脱力する。膣がきゅっと締まり、中から愛液が溢れるのが見える。

「あんっ、はぁ……うあぁっ」
「どうしたんだ? ぷるぷるしちゃって」
「わかんないけれど……わたし、ばかになっちゃったみたい……」

 ナギサはしばらくぼんやり余韻に浸っていたが、ウィルベルたちの存在を思い出すと、そっと俺の背後に隠れた。

「レイジ様……恥ずかしい……」

 そりゃ、あんだけエロイ声出して乱れてたら恥ずかしいだろうな。

***

 しゅんとした様子のナギサを見送って、城へ帰る。
 夕暮れの道すがら、ウィルベルが大真面目な顔で訊いてくる。

「ご主人様は、学園を訪れてから何人の姫君と、その……エッチをしたんでしょうか?」
「ええっと……リナ、アリス、あとアミーナ様とガーネット、ルナにマーメイドのナギサ。6人かな」
「ろ、6人……昨日来たばかりなのに。さすがレイジ様……」

 メルティは慕うような表情で感激している。女の子を犯して褒めてもらえるなんて改めてすげえ身分だな、俺。

「あれ? ねえ、ウィルベルは……してもらってないの?」
「わたしは、ご主人様のしもべですから……ご主人様は、他の位の高い姫様たちと子作りにいそしむのが先です」

(そういえばフェラしてもらったきりだな)
 ウィルベルも、可愛いから後で犯しちゃおっかな。

「あれ……城門が閉まってるわ」

 妄想しているとメルティが言った。城にまでたどり着いていた。自分の身長の何倍あるかわからないくらい高い城壁が垂直にそびえたっている。
 俺は城壁の外面が、奇妙な黒いバリアのようなものに覆われていることに気が付いた。向こう側が見えそうで、見えない感じ。

「魔法障壁か……?」
「いえ、それはイディアルの鉄壁の守りを支える、深淵の闇と呼ばれる古代装置です」
「すごいんですよ、これ! わたし、初めて聞いたときびっくりしました」

 メルティはなんだか興奮した様子。
(なんだか物騒な名前だな)
 とりあえず、俺はその黒い障壁に手を触れてみようとして――

「ご主人様あぶないっ!」
「マジ? けっこうヤバい系?」
「深淵の闇……それは、触れたものを全て分解する最強の防御ベールなんです!」

 分解……? 眉を寄せると、メルティが手元の枝をぽきっと折り、言う。

「試してみます?」
「おう」

 メルティが枝を黒いベールに半ば刺し、戻すと――

「消えた……」

 枝が半分、消えている。
 メルティがぽい、と枝を深淵の闇に放り込むと、枝は返ってこなかった。
(こええええ)

「古代兵器万能だな……チート性能じゃねえか」
「いえ、この装置は古代の遺産の中でもかなり特殊なものらしいです。遺跡から出土したのはごく少量だったのですが、研究者たちが同じものをなんとか再現できたらしいです」
「すごいよね……やっぱりわたしたちのイディアル帝国って。他の国をもっと征服しちゃえばいいのに。ね、ウィルベル?」
「でも、魔法で戦うのはわたしたちですから……メルティは怖くないのですか?」
「だって死にそうになっても魔法で回復してもらえるでしょ?」

 敵国からしたら、いくら攻撃しても自己回復するモンスターみたいな感覚なんだろうな……まさにストレスマッハ。

「でも痛いぞ……怪我すると」
「ご主人様、思い出させてすみません……」

 俺は思わず肩をさすった。同時にふと思いつく。

「にしても……古代の人、なんでも分解する道具なんか作って、何をしたかったんだろうな?」
「確か……どこかの遺跡から出土したんだけど、用途はまだ全然明らかになっていないって話ですよ? ヘーゼル先生に頑張ってもらわないと」
「ともあれこの「深淵の闇」に突撃した者は2度と帰ってこれないので、国防の役には立っているのです」

 翼でもないと城壁を破ることは不可能か。改めて、昨日のドラゴンは稀な例だったのだ。
 俺はもう一つ単純なことに気が付いた。

「つうかマーメイドの湖、城の外だったんだな。すっかり学園のどこかにあったのかと」
「湖はイディアルの領土外、マグダ国との国境地帯に位置しています」
「授業で行くダンジョンはイディアル領土内だから、安心してくださいね」

 まあそりゃ、危ない地帯にのこのこ歩いていくわけにはいかないわな。ん、敵国……

「ウィルベル、マグダ国って?」
「マグダ国ですか? わがイディアル国と過去に何度か戦争を行っていますが、今は和平条約を結んでいる国です」
「イディアルはとっても強いですからね! 姫たちの魔法や魔法強化された姫騎士たちの攻撃で一網打尽、戦争するたび、わたしたちの圧勝!」
(へえ……昨日あのザマだったからすっかりザコかと思ってたけど。あれはドラゴンが強すぎたのかな)

「でさ、散々お喋りしたけど城の中入れないじゃん」
「いえ、そんなことはありません。わたしが通信鏡を持っていますから」

 ウィルベルは以前の手鏡を取り出し、城の中の姫に連絡する。

***

 夜、俺は自室のベッドに寝転がっていた。豪華な部屋だ。俺の家のリビングより絶対広い。
(次期皇帝とか最高のジョブだよな……)
 めまぐるしく過ぎた2日間。この世界は、女の子は可愛いし、変わった種族もいるし、古代遺跡もあるし、魔物もいる。絶対、前世より面白い。
(死んでたまるかよ……この身体で、まだまだ生きてやるぜ)
 にやにやしていると、ウィルベルが話しかけてくる。

「あの、ご主人様……入浴なされないのですか?」
「え……この学園、お風呂もあるの?」
「当然です、御身体を清めるのは姫たちも同じですから」
「じゃあ行こうかな……あれ? 男風呂ってあんの?」
「あるわけないじゃないですか」
「マジ? 女の子と混浴?」
「一緒に湯浴みする方は、お誘いしていないのですか?」
「しまった……そういうことなら仲良くなった子を誘っておけばよかった」

 リナとかガーネットとか。アミーナ様もあれはあれで面白いし。
 はあ、とため息をつくと、遠慮がちにウィルベルが言う。

「よければ、ウィルベルがご主人様のお背中をお流ししますけれど……」
(つづく)






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