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<ふたなり寮>ACT5




 ユリカは、隣の席のサヤカの制服に手を伸ばした。
 もちろん、その間もずっと、もう一方の手は、股間のものをぎゅっと握りしめ、上下に動かしている。
 スカートの下の肉棒をしごきまくっている自分の姿を客観的に認識すらできないほど、淫らな快感がユリカの腰の中で暴れていた。

「はぁ、はあぁ……これ、やめられないよ~!」

 ただ上下に擦るだけで、天にも昇る心地になってしまう。すでに肉棒はこれ以上ないほど固く、大きくなり、我慢汁を垂らし始めている。
 そのうちに、胸の中に黒々とした欲望が湧き上がってくるのをユリカは感じた。
(女の子……女の子が欲しいっ!)
 ユリカは片手でくしゃっと掴んだサヤカの制服から、魅力を感じ取っていた。
 これは、さっきまでサヤカがその身体に着けていたものだ。
 つまり、サヤカの体に間接的に触れていると言ってもいい。初めて会ったときから、輝いて見えたサヤカ。その身体が欲しい。ユリカはそんな気分になっていた。

 そんなユリカに、足元で見守るキューが尋ねる。

「ユリカは、どういうつもりでそれをしごいてるんだキュー?」
「どういうつもりって、どういうこと?」
「その手のひらは、本当は別の物のはずだキュー。ユリカは、それを疑似体験してるだけなんだキュー」
「そ、それは……」

 ユリカはキューに言われて、快楽でぼんやりした頭で、自分が何をしているのか悟っていた。
 オナニーは、結局のところ、女の子とのセックスの真似ごとなのだ。
(わたし、誰か他の女の子に、こういうことがしたいんだ……心の奥では、そう思っちゃってる!)
 サヤカに、この肉棒を突き込む。この肉棒を握らせて、しゃぶらせる……そんなイメージがユリカの頭の中に広がって、ユリカはぐっと興奮の度合いが高まるのを感じた。

(わたし、どうしちゃったの~! これが生えてきただけで、頭の中まで、おかしくなってる気がする!)
 キューは、相変わらず可愛らしい容姿で、ユリカをたぶらかす。

「女の子を一度でも犯したら、もう手でしごいたりなんてやってられなくなるキュー。それくらい、気持ちいいはずだキュー。だから……」
「う、うるさい! 今は、こうしなくちゃ勃起が収まらないからこうしてるのよ!」
「サヤカの服は、いいオカズだキュー」
「うぅ~! サヤカ、ごめん!」

 ユリカはすっかり行為に夢中になって、プライドを掻き捨ててユリカの制服に顔をうずめた。
 とたんに、いい香りが鼻孔をくすぐった。清潔感のある、女の子らしい香り。さっきまで、これをサヤカが着ていたということを考えると、ユリカはたまらなく興奮した。

「サヤカ……いい匂いする~! サヤカ~!」

 ユリカはこの時、完全に理性を失っている。友達の女子高生の服の匂いで幸せな気持ちになり、他のことは眼中になくなっている。
 ついには、その服の袖の部分を肉棒に巻き付けた。

「気持ちよくなりたい……もっと、サヤカで、気持ちよくなりたいよぉ~!」

 すっかり発情した顔になりながら、ユリカはサヤカのシャツの袖で自分の息子をしごき始めた。

「あ~! あっいい……これ、気持ち、いいっ!」

 ユリカの頭の中では、サヤカにペニスをしごいてもらっているビジョンが鮮明に出来上がっていた。
 サヤカの一部でオナニーをすることは、それほどユリカにとって快楽のスパイスになっていた。

「もうだめぇ、もう出るよ、サヤカぁ!」

 ユリカはそんなことを口走りながら、堪え切れずに射精していた。その顔は、すっかり発情したメスのものだ。淫らな笑みを浮かべながら、甲高い嬌声を上げる。

「あああぁっ! いくいくっ! サヤカ~っ!」

 どぴゅっ! びゅるるっ……びるっ!

 白濁液が迸り、机の下を勢いよく飛んで、少し離れた床を汚した。
 何度も射精は続き、大量の精液がぶちまけられる。

「はぁ……はぁ……」

 ユリカはふたなりペニスを握ったまま、机に突っ伏して、絶頂の余韻に浸っていた。
 それが解けてきたころ、顔をあげて、床にたまった汁を見た。一気に気分が冷めてしまう。自分がやってしまったことを思い知り、ちくりと後悔の感情が湧いてきたのだ。

「わたし、どうかしてるよぉ~」

 ユリカは、そう言いながらも、この快感を忘れることは出来ないかもしれない、と思い始めていた。

◇◆◇◆◇

 体育が終わり、女子生徒たちが、みな教室に戻ってくる。
 ユリカはあのイカクサいような匂いを感づかれるのではないかと恐れていたが、誰も気づかず、いつも通り、他の女の子たちとお喋りしていた。
(ふう……よかったぁ)
 緊張を解いて、安堵のため息をついていると、後ろから急に、温かく柔らかいものに抱き着かれる。

「ユリカ~! やっぱりユリカがいないと寂しいよ~」
「きょ、キョーコ! 暑苦しいよっ」

 本当は、ユリカは暑苦しいなどとは思っていない。
 その女体が無防備に自分に触れていることで、また股間が反応し始めていた。甘酸っぱいような汗の匂いと、甘い体臭が混ざった色香がさらに追い打ちをかける。
(キョーコ、こんなにいい匂いだったっけ……あ~もう、さっき出したのに、全然収まってないじゃん!)
 前かがみになるユリカに、シオリが訝しげに聞いた。

「ユリカー、見学しないで、何してたの? 暇だったでしょ」
「あー、ちょっと勉強してたんだ! たまには、そういうのもいいかなって、あはは」
「先生が、今度からはちゃんと見学してね、って言ってた」
「うん、そうするね!」

 二人が自分の席に戻った後も、ユリカの煩悩は消えなかった。

「ユリカさん、申し訳ないのだけれど、わたし、教科書を家に忘れてきてしまったの。見せてくれないかしら?」
「全然いいよ!」

 次の時間に、隣の席のサヤカが、困り顔に笑顔を浮かべて聞いてきのだった。
 ユリカは、さっき使った制服を着て、いつも通り生活しているサヤカを見て、ドキドキと胸の鼓動が早くなるのを感じた。
(その制服の袖で、オナニーしちゃったんだ……わたし)
 思わず、サヤカに自分の男性器をしごいてもらう夢のような光景を想像して、幸せな気分に入り浸ってしまう。もちろん股間は勃起してしまい、机の下でスカートを押し上げていた。
 これではさっきオナニーした意味がないが、ユリカはそんなことより自分の中で湧き上がる欲求に気を取られていた。
(また次の体育の時間も、制服を使わせてもらおうかな……)
 あくまで性欲処理のために射精したのに、これでは逆に性欲を膨らませていて、全く意味がない。ユリカはキューにのせられて、どんどん常識のタカが外れていっていることに、気づいていない。

 だんだんとユリカの煩悩は大きくなっていた。そのことは、寮に帰ってからのユリカの行動を見てもよくわかる。
 キョーコとシオリが夕飯を買いに近くのコンビニに出かけたのを確認した後、ユリカはすぐに部屋のカギをかけ、自らのスカートをめくりあげていた。 
 洗濯カゴから、二人の使用済みの衣服を引っ張り出してきて、それにわずかに香るメスの匂いを嗅いだり、自分の股間に擦り付けたりして、性欲を満たし始めたのだ。

「ごめんね、二人とも……でも、我慢できないから、こうするしかないの……」

 ベッドの上で膝立ちになって、スカートの下でぱんつをずらし、我慢汁を垂らす肉棒を露出させる。
 シオリの下着を巻き付け、柔らかい生地で擦ると、素晴らしい心地よさがユリカに訪れる。
 キョーコがさっきまで着ていた、人肌の体温が残る制服に顔を突っ込んで、嗅覚で興奮するのも忘れない。

「あぁ~……ああぁ……いい、これ、いいよぉ~」

 ユリカはすっかり顔を上気させ、快楽に身を委ねていた。だらしない声をあげ、上に突き上げたお尻を大胆に振りたくっている。
 こんな姿をキョーコやシオリに見られたら、ただでは済まないことなど、全く考えていない。完全に淫行から得られる、ゾクゾクとするような快感で頭がいっぱいで、周囲に配る意識など、微塵もない。

 遠くから見たら、可愛らしい女の子が、大胆にオナニーしているなんとも扇情的な光景だ。しかし、その手に握られた、ギンギンに固くなった男性器を見たら、大抵の人間は絶句してしまうだろう。

「あ、いく、いくいくぅっ!!」

 ぎゅうっと身体を強張らせて、真っ白な精液を用意していたティッシュに吐き出して、ユリカはふう、と一息をついた。目線は宙を漂い、余韻に浸っている。
 そんなユリカの痴態を、相変わらずキューは間近で見ていた。

「もうすっかりち○ぽの快感にはまったキューね。女の子が欲しくてたまらないのキュー?」
「欲しいよぉ~……こんなふうになりたくなかったのにぃ……なんでこうなっちゃうのよ~」

 ユリカはわりと、落ち込んでいた。数日前まで、普通の女の子としてバラ色の女子校ライフを送ろうとしていたのに、このザマだ。当然のことである。

「欲しいなら、襲っちゃえばいいんだキュー」
「そうやって、すぐ変なことをそそのかすんだからっ」

(シオリとかキョーコに、エッチなことするなんて、絶対ありえない)

 そう固く心に誓いながら、ユリカは二人の衣服を洗濯カゴに戻すのだった。

 その晩、部屋で三人仲良く夕飯を食べた後、こんな出来事もあった。バスタオルや、パジャマなどを一袋にまとめ、二人がこう言ってきた。

「ユリカ、お風呂行こう」
「ごめん……今日も、今からちょっと友達の部屋に遊びに行ってくるから」

 ここまではいつも通りの会話だった。しかし、シオリが少し目を細めて、こう付け加えたのだ。

「ふーん。わたしたちは連れて行ってくれないんだー、ユリカ最近、わたしたちと距離取ってる?」
「違う違う、そういうのじゃないってば」
「わかったよ。本気で言ったんじゃないから大丈夫だよ、ユリカ」

 結局二人は、優しい笑顔で、どこか気遣ったような態度を取ってくれていた。ユリカは、二人とも、自分に何か異変が起きたことを、察しているのではないかと薄々感じ取った。
(バレないようにしないと……もしばれたら、大変なことになっちゃう)

 一人になったユリカは、部屋で悶々と考え続ける。
 二人との友達関係も、重大な考えるべきことだったが、同時にしょっちゅう疼く股間のほうも、ユリカの思考に並々ならぬ影響を与えていた。

「でも、このままじゃシオリやキョーコを襲いかねないよ……自分がコントロールできなくなっちゃいそう……」

 それほどに、射精の快感はユリカの生活の一部になりつつあった。
 キョーコやシオリなど、親友と呼べる女の子に手を出すことは出来なくても、知らない女の子になら少しくらい乱暴してもいいんじゃないか、という謎の理屈がユリカの中で出来上がり始めていた。

「あー、もうダメダメ、わたし、頭おかしいっ」

 ユリカはまた、夜の風に当たろうと、部屋を出て廊下をうろつき始めた。たまに通りかかる女子生徒の身体を、思わず舐めるように見てしまう自分に、嫌気がさす。
(誰か、助けて~! 本当に、わたしがわたしじゃなくなっちゃう……)
 そう思いながら、この間も来た、廊下の突当りの窓際でぼうっとしていた時だった。

「ねえねえ、あなたがユリカさん?」

 話しかけてきた女の子がいた。髪をポニーテールにして、すっきりとした笑顔を浮かべている。運動をしている女の子なんだろうな、と雰囲気で察しがついた。
(可愛い……わたしのものにしたい……)

 ユリカの中で、むくむくと黒い感情が湧き上がる。それが表に出ないように、ユリカは微笑みながら頷いた。

「体育の時間、休んでたよね。体調、悪いの?」
「ううん、大丈夫だよ」
「わたしは同じクラスのアヤヒ、よろしくね!」

 よろしく、と返しながら、ユリカはフレンドリーに接してくれるアヤヒに好感を抱いていた。
(きっといい人なんだろうな~)
 そして、アヤヒはこんなことを、さらっと言ったのだった。

「ところで、ちょっと今わたしの部屋でパーティーやってるの。来てみない?」
(つづく)






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