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<ふたなり寮>ACT4




 その夜、ユリカはひたすら悶々として、眠ることが出来なかった。
 仕方ないことだ。隣で、可愛い食べごろの女子高生が、無防備に眠っているのだから。
 キョーコとシオリの寝息を聞きながら、彼女たちが寝返りをうつのを見る。パジャマ一枚の下に、柔らかい体があるのを感じ取る。
 そのたびに、ユリカの股間に生えた異物は、大きく固くなっていく。

「あ~、もうこんなのイヤ……!」

 ユリカはむくりと起き上がって、枕元に置いていた時計を手に取る。夜の12時を回っていた。
 興奮しているせいで、まったく眠気が訪れないのだ。
 しかたなく、起き上がる。しばらく夜風に当たって、気分転換でもしようと思うユリカだった。

「ユリカ~、まだ起きてるの?」
「び、びっくりした! 起きてたの?」
「今、ユリカがもぞもぞって、起き上がったせいで、目が覚めちゃった」

 シオリが眠気眼を擦りながら、身体を起こす。パジャマがずり下がっていて、肩が露わになっていた。
(し、シオリ……なんでそんなに色っぽいのよ~!)
 ユリカは途端に前かがみになって、慌てて言った。

「わたし、ちょっと外の空気浴びてくるから。おやすみ~」
「ん、わかった。おやすみ~」

 ぱたりとまた横になるシオリを尻目に、ユリカはその部屋から出た。
 少し温度の低い空気を浴びると、頭が少し冷えるのがわかった。
(わたし、ばかみたい……隣で寝てるだけなのに、こんなにガチガチになっちゃうなんて)
 股間の男性器の先からは、我慢汁が気持ち悪いほど溢れていて、下着を汚していた。

「気持ち悪いよぉ……」

 女の子のいない空間に出てきたことで、少しずつ勃起は収まっていく。
 男性器の、下着の中のポジションを、服の上から直しながら、ユリカは窓のある場所まで歩く。
 その窓を開けて、外の空気に吹かれると、少し汗に濡れた長い髪が、さらさらと流れた。彼女の股間に起きた異変を知らない男子が見ていたら、少し見惚れるような光景だった。

 ユリカ自身、気持ちよくなって、そのままぼおっとしていようと思っていた時だった。

「あら、こんばんは。こんな夜に出回って、どういうつもり?」

 後ろから声をかけられて、びくりとなる。おそるおそる振り返ると、そこにいたのはツバキ先生だった。そういえば、夜の見周りをやっているのはこの先生だった。

 その姿を見た瞬間、ユリカはまたどきりとなった。
 絹のような綺麗な髪、豊満な胸、むっちりとした足……大人びた曲線を持つその身体に、自分が欲情するのがわかったのだ。
(あ~もう! またおっきくなってきた……!)
 自分でこれを止めるすべはない、と思い知らされて、ユリカは持ち前の図太さで開き直った。
(もう、ちょっとくらい勃起したってバレないし、気にしない気にしない!)

 ツバキ先生が、もう一度聞き直した。

「目が冴えちゃったの?」
「そうなんです、ちょっと眠れなくて……」

 先生は、ユリカが夜中に外出したことを責めるつもりはないようだった。

「そういうときは、明日を楽しみにして布団に入るのが一番よ。明日、どんなことをしようかな、とか考えていると、いつのまにか眠りに落ちちゃうから」
「明日……そういえば、体育の授業、ありましたよね。何をするんですか? 先生は、体育の先生でしたよね?」
「そう! よく知っているわね。明日は自由体育にするわ。まずは、クラスのみんなと楽しんで、仲良くなったほうがいいでしょう?」
「自由なんだ、やった~! それならわたし、キョーコとシオリと、バレーでもしようかな~」

 ユリカが何気なく言うと、ツバキ先生は嬉しそうに言った。

「ユリカさんは、バレーを部活でやっていたのかしら?」
「そういうわけじゃないんですけど、遊びでやってました。シオリとキョーコと、一緒にやってて、すごく楽しかったんです」
「わたし、バレー部の顧問なの。運動神経がいい子は、大歓迎よ! もちろん、そうじゃない子もマネージャーとして大歓迎!」

 ツバキ先生がバレー部の顧問だと言うのは、初耳だった。

「来たくなったら、いつでも来てちょうだい」

 ユリカは、その言葉に、はい! と元気よく答えた。

◇◆◇◆◇

 翌朝、ユリカは再び股間に違和感を感じていた。
(なんだか、ちょっと痛いよ~。これ、なんだろう)
 相変わらず勃起しているそれを、キョーコとシオリにバレないようにしながら、朝ごはんを食べていると、足元に、いつのまにかキューが現れている。

「それは、ユリカがずっと勃起してるから疲れちゃったんだキュー」

 キョーコとシオリに聞こえないよう、小声で受け答えする。

「し、仕方ないでしょ! 勝手にそうなるんだから!」
「仕方なくないキュー。ユリカが女の子の体が大好きだから、そうなるキュー。普通は、そんなにしょっちゅう興奮しないキュー」
「今だって、何も興奮してないのに、こんなになっちゃって……」
「それは、朝勃ちっていう男子の生理現象だキュー。我慢するキュー」
「も~、わけわかんないよ~!」

 ユリカは制服に着替え、諸々の準備をして、紫蘭学園へと向かう。
 キョーコとシオリと、いつも通りに会話することには成功していた。ただ、若干の変化を、中学からの親友にはさすがに感じ取られたらしく、キョーコにこう話しかけられた。

「ユリカ、ちょっと元気ないよ? 昨日、夜更かししてたっしょ?」
「べ、別に!? な、な~んにも変わらないよ、わたし。元気元気!」
「ユリカ……あやしい」

 シオリにジト目で見られて、ドキリとするユリカだったが、それ以上追及されることはなく、ほっとした。
(元気アピール、しなきゃ!)
 ユリカはそう思って、昨日のツバキ先生との会話を思い出す。

「二人とも、今日の体育の時間さ、自由体育らしいから、一緒にバレーしようよ」
「ん、いいね! わたし賛成」
「わたしも!」

 二人とも乗ってくれて、ユリカはほっとした。

 体育の時間は、1時間目だった。ホームルームが終わると、ガヤガヤと教室が賑やかになり、女の子たちの笑い声で満たされる。
 そんな中、ユリカは自分が、大事な事実に気づいていなかったことを思い知らされていた。

「み、みんな、下着姿になっちゃうんだった!」

 次々に、周りの女子高生たちが制服を脱いで、スカートを下ろして、あられもない姿になっていく。
 するすると、ためらいなく衣服を床に落とす女の子たち。みな、可愛らしい色の、可愛らしい薄い布地の下着をつけていた。
 その様子に、ユリカは動悸がはやくなるのがわかった。そして、股間に生えたものが、むくむくと大きくなりだす。

(ど、どうしよ~! これじゃ、スカート脱いだら、生えてるの、ばれちゃうよ~!)

 焦っていると、隣から話しかけてくれる声があった。
 サヤカの声だった。見ると、サヤカまで下着姿になっていた。桃色で彩られた、ちょっとセクシーな下着をつけている。

(サヤカさんの下着、色っぽい……!)

 金髪碧眼、しかも素晴らしいスタイルに、セクシーランジェリーで飾り付けられているのだ。ユリカは股間が、最大限に勃起するのを感じた。
 そして、前日、話しかけられるだけで緊張していたユリカは、自分の勃起がバレるかもしれない恐れのなかで、さらに緊張している。

「ユリカさん、どうしたのかしら? さっきからきょろきょろして、様子が変よ?」
「べべべつに、変じゃないです……よ?」
「もしかして、体操着を忘れちゃったの? それなら、隣のクラスの友だちから借りてくればいいと思うわ」
「わ、わたし……そうじゃなくて!」

 ユリカは、スカートを脱がなくていい方法を必死になって考えて、解答にたどり着いた。

「えっと、そうだ、わたし、今日は体育出れないんです!」

 女の子の日、を利用することを思いついたユリカだった。それなら、誰も文句を言うことは出来ない。

「あら……ごめんなさい。余計なことを聞いちゃったわね。一緒に授業を楽しめないのは残念だけれど、また今度、一緒に遊びましょ」

 サヤカはそう言って、下着の上に、体操着を着始めた。
 普通の体操着ではない。
 由緒ある紫蘭学園、その体操着は古風ゆかしく、昔から変わらぬブルマなのだった。
(ブルマって、なんだか、恥ずかしい……それに、ちょっとエッチかも)
 着替えた後の姿を見ても、興奮がとまらないユリカだった。

「じゃあね、ユリカさん」

 教室から出ていくのを見届けて、ユリカはようやくため息をついた。
(どうしようかと思った……バレなくて、よかった~)
 そうしているうちに時間は経っていて、教室の中にはほとんど女子生徒が残っていなかった。残っているのは、キョーコとシオリだけだった。
 ブルマに着替えたキョーコがとん、と依然として制服姿のユリカの肩を叩いた。

「ユリカ、まだ着替えてないの? どうかした?」
「あ、それはね、わたし、今日の体育は休むんだ」
「えー、さっき一緒にバレーするって言ったじゃん」
「そうだよユリカ、おかしくない?」

 二人の疑い深い視線を向けられて、ユリカはあはは、と笑うしかなかった。

「ごめん、わたしやっぱり寝不足で寝ぼけてるみたい……ごめんね」
「ちゃんと寝なよ、ユリカ」
「身体に悪いよ~」

 心配げな顔をしながら、二人は遅刻しまいと、グラウンドへと走っていった。

◇◆◇◆◇

 ユリカは教室の窓枠によたれかかって、グラウンドで遊ぶ女子生徒たちを見ていた。
 単純に見ているだけなのはつまらなかったが、それ以上に厄介なことがあった。
 股間に生えたものが、疼くのだ。

「あー、ダメ……ぜんぜん収まらない」
「一旦射精しちゃえばいいんだキュー。そうすれば、少しはましになるはずだキュー」

 いつのまにか足元に着ていたその生物は、可愛い顔でそんなことを言った。

「な、なんでそんなことしなきゃなんないのよ!」
「簡単なことだキュー。出すものがなくなれば、欲求は収まるんだキュー」
「それ、ほんとなの……?」

 ずっと勃起しっぱなしで辛いユリカは、わらにもすがる思いだった。

「ほんとだキュー。オナニーするなら、生徒たちがいない今しかないキュー」
「う~……」

 ユリカは言うとおりにすることにした。自分の席に座って、スカートをたくしあげる。
 下着だけ脱ぐと、硬くなったそれがスカートを押し上げる。

「も~、ほんとに元気なんだから」

 ユリカは呆れながら、それをぐっと手のひらでつかむ。そっと上下して、ユリカはふぅ、とため息をついてしまう。

「あ……やっぱり、これ、いい……」

 机の下で、こっそりと男性器でマスターベーションする女子高生、という図は、かなり異様なものだった。
 ユリカは、こするたびにやってくる快感に陶酔していた。もはやあるかもしれない周りの目など考えられず、ぼんやりと辺りを見る。
 目に入ったものがあった。隣の席の、サヤカの机の上に畳まれた、制服だ。

「サヤカさん……ちょっとだけ、いいよね……」

 ユリカは、その制服に片手を伸ばし、もう片方の手を、勃起したそれに伸ばした。
(つづく)






<絶滅危惧種男子>プロローグ 種付けフェス




ノクターンノベルズにて、一回オシリス文庫大賞応募用に書いた作品を、こちらで先行掲載します。
おいしい設定、豊富な女性キャラで、きっと楽しんでいただけると思います!

 その日、俺の家の豪奢なリビングには数多くの女性が来訪していた。
 彼女たちは俺が主催するイベントに集まった。
 全員、ちょうど食べごろ、16~20歳の女性たちだ。今日のイベントに応募した数多くの女性たちの中から、俺の独断と偏見による写真選抜を通りぬけた、選りすぐりの美女たちでもある。
 立食パーティー形式で、彼女たちはそれぞれのテーブルから料理を自分の皿に移しながら、イベントが始まる時を待っている。

「一真君、時間だよ。始めよっか」
「そうしてくれ」

 隣で言ったのは、いつも通りのナース服を着こなした、宮原絵里奈さん。22才だ。
 ピンク色の服の胸の部分は張り出していて、かなりの巨乳なのが一目瞭然だ。お尻も大きく、それでいてお腹周りは細い。人口のほとんどが女性である今の時代に、俺を幼少期から育ててきたいわゆるエリートなのだから、この最高のプロポーションも頷ける。
 絵里奈さんは、マイクを片手に、いつも通りおっとりと喋り出した。

「皆さん、本日は一真くん主催、種付けフェスへようこそ! わーわー! わたしは一真君専属の受精医、宮原と申します!」

 ぱちぱちぱち、とその場にいる女性たちは拍手して、期待した様子で笑顔を浮かべる。

「わかっていると思うけど、もう一度内容を解説しますね。今回の種付けフェスは、その名の通り、格安のお値段で、しかも新鮮な精液を、一真くんにナマで中だししてもらえるイベントです!」

 「種付けフェス」は、今「精液ビジネス」と呼ばれる、16才の俺が始めた新たな商売だった。
 まず、世界の現状を説明しよう。
 21××年、何十年もの間、少しずつ崩れていた男女比は、ついに約1対99になり、人間が人口を維持することは難しくなっていた。
 原因はわからない。人間という種そのものの衰退と考える仮説が、一応支持されている。
 政府は対策として、「精子バンク」を開設、男性から採取した精液を女性たちに提供し始めた。この時点で、旧来の倫理観はとっくに消えてなくなっている。
 女性たちは子孫を残すため、精子バンクから精液を高額で購入するのが常識になっていたが、解決されていない大きな問題があった。

 女性たちの性欲だ。統計調査により、ほぼ100%の女性が性交渉を欲しているという結果が出ていた。常に周囲に同性しかいない状況を考えれば、当然の結果だろう。
 1%の男性を巡って富裕層の女性たちは争うようになり、全国から男子生徒を集めた市立中学校は現在、最高の偏差値を誇っている。
 
 俺もそういう市立中学に入学し、女子中学生たちに精液をふるまってきたわけだが……その話はあとにしよう。生まれてから、16年間の道のりには様々なことがあり、簡単には語りきれない。

 とにかく、今の出来事をはっきりさせよう。世の中の成人男性はみな、精子バンクに精子を売って金持ちになり、女性たちを養っているが、俺はさらに新しい試みを行っている。
 新しく美人を捕まえて同棲仲間にする目的のイベントとして、この「種付けフェス」を主催しているのだ。

「このイベントの目玉は、ずばり生え抜き制度よ」

 俺の隣にいるもう一人の女性、ワイシャツとタイトスカートを着た大人っぽい女性は、名前を茅原文香という。年は24才で同居人の中では最年長、熟女の色気のようなものを醸している。

「本日、一真氏の一番のお気に入りになった方は、なんと、この一真宅にわたしたちと一緒に同棲する権利を得ることができるわ。みんな、頑張ってね」
「ではでは、一真くんが抽選ボックスから名札を引くので、呼ばれた方は前に出てきて、自己紹介をお願いですっ。その後は即ハメだから、トークでのアピールはそこだけだよ。みなさん、頑張ってくださーい」

 絵里奈さんと文香さんはそう言って、俺の左右のソファに座った。それが合図だ。俺はスーツの襟を正して、立ち上がり、ボックスから札を取り出し、名前を読み上げる。

「エントリーナンバー51、めぐみさん」
「やったぁっ!」

 歓声を上げたのは、有名女子校のセーラー服を着た、ポニーテールの女の子だった。年の割には身体が発達していて、食欲をそそる美少女だ。
 俺の前に緊張した様子でやってきて、頬をうっすらと染めながらマイクを受け取る。

「はいっ! めぐみと申します! 現在高校三年生、18才です! 受精医を目指して勉強しています! ぜひ絵里奈さんと一緒に、一真さんの精液を採取するお役目を手伝わせていただきたいです!」
「へー、絵里奈さんと同じ職か。じゃあ、検精スキルも勉強してるんだね?」
「そうですっ! あっ……ぜひ、今ここで披露させてはもらえないでしょうか……?」

 別に問題ないだろうと思って、俺は頷いた。

「試しにやってみろ」
「はいっ! それでは、ズボンをおろさせていただきます」

 女性たちの視線が集まる中、めぐみは俺の足元に正座し、ジッパーを開けてその中に指をいれる。
 まだ萎えたままのペニスを手に取り、くんくんと匂いを嗅いで、満足げにため息をついた。

「これが男性の香り……興奮しちゃいます」

 集まっている女性たちは、めぐみの反応を見て、揃って羨ましそうな顔をしている。視線が集まる中、少しずつ勃起し始めたそれに、めぐみは軽く口づけた。

「おしゃぶりさせていただきます」

 大きく口を開き、ぱくりと咥えた。同時にめぐみは上目づかいで俺を見上げ、うれしげに言う。
 
「んっ……おいひぃっ! んん……こんな味、なんだ……」

 たまらなそうな声だ。熱心に俺の物をなめしゃぶり、どんどん奥まで咥えていく姿は、オスに飢えるメスそのものだった。
(まったく女ってやつは……表面だけ取り繕ってるが、どいつもこいつも淫乱だ)
 めぐみは舌の表面を亀頭に押し付けるようにして、丹念に唾液をまぶしていく。カリ首を柔らかい唇で挟んで、ちゅぽちゅぽとしごくと、ぞくぞくするような快感がペニスから湧き上がった。

「わたしのおしゃぶり、どうでしょうか? ちゅぱ……感じていただけていますか?」
「いいね、うまいじゃん。もっと奥まで咥えられる? 」
「もちろんです! ……ん、んぐ」

 めぐみは命じられることが至福であるかのように、目を輝かせている。
 頬の内側の粘膜で俺のものをこすったのち、ゆっくりと喉の奥のほうまで、ペニスを飲み込んでいく。根元の近くまで咥えこんで、再び顔を上下させて口内愛撫を再開する。

(さすが受精医、訓練されてるなぁ)

 男の感じるツボを知り尽くしたかのようなフェラで、俺はもう射精の予感さえ感じていた。
 じゅるじゅると吸い付きを始めためぐみの頭をぽんと叩いて、やめるよう促した。

「そろそろいいよ。とりあえず検精スキルは合格。次は実際にハメてみて、めぐみが俺と同棲するにふさわしいか、判断するね」
「あ、ありがとうございますっ! ぜひ、わたしのおま×こを味わってくださいっ! れろっ……」

 唾液を滴らせながらペニスを口から吐き出して、めぐみはにっこり笑った。

「よつんばいになって、下着をおろして。後背位で試させてもらうね」
「ぜひ、お願いします! ……では、失礼します」

 めぐみは言われた体勢になって、俺にお尻をつきだす格好になった。
 スカートの下に手をいれて、桃色の可愛いぱんつをゆっくりと下ろした。俺はその下着と、股間の間に、ねっとりと透明な液体が糸を引いているのを見逃さなかった。
(男のあれをしゃぶって興奮しやがって……まあ、普段から男と触れ合う機会がないから、当然か)
 女ってやつは性欲が強くてしょうがねえな、と思いながら、俺は目の前のお尻をむぎゅっと掴んだ。

「まず手触りの確認だ」
「は、はいっ! ……んひゃぁっ」

 丸みを帯びたお尻を、上から割れ目まで、そっと撫でてやる。案の定、それだけでめぐみは、甘い嬌声をもらしている。仕方ないのだ、異性に性的な刺激を受けるのは、生まれてこのかた、おそらく初めてなのだから。
 割れ目のさらに奥、愛液で既にぐずぐずのおま×こに指をあてると、お尻がぷるぷる震えるのが感じられた。

「す、すみません……ゆ、ゆび、気持ちよくて……んっ!」
「敏感だね。普段からオナニーはどれくらいするのかな?」
「そ、それは答えないといけないですか……?」
「ああ、大事な選考基準だ」
「……ま、毎日ですっ。だ、だってそうしないと、勉強が頭にはいらなくて……」

 集まっている女性たちがわずかにどよめくのを聞いて、言い訳をするめぐみ。こちらを振り向く顔が、恥ずかしさで真っ赤に染まっている。
 俺は大丈夫だよ、と微笑んで慰めてやる。それだけで女性たちが簡単に惚れるのを、俺はみてきた。

「性欲が強いんだ。仕方ないよ、性欲は三大欲求の一つ、それが満たされないと健全な生活は送れない。今の時代、それが非常に満たしにくくなっているのが問題なんだ。これまで大変だったね」
「そ、そんな……勿体ない、お言葉です……っ」

 めぐみも例外ではなく、ちょっと俺から目をそらしてそう言った。そして今まさに面接を受けている最中だと思い出し、はっとした顔になって言った。

「気を遣っていただいて、ありがとうございま……すぅっ!?」

 俺はその言葉を最後まで言わせなかった。
 フェラされて、女の子の温かい唾液まみれのペニスを、めぐみの愛液まみれのおま×こに、ずぶっと突き立てたのだ。
 ひやあ、とめぐみが軽く悲鳴をあげて、ぐっと仰け反った。そのまま身体を強張らせて、ふー、ふーと呼吸をはやくして、何も喋れない状態だ。
 その身体は驚くほど熱くなっている。肌が発情で汗ばんでいるのがわかった。
 
「オナニーで、処女は喪失済みだね?」
「は、はい……でも、本物のおち×ぽが、すごくて……ううぅっ!」
「とりあえず、俺より早くイかないように注意してね。もしそうなったら、その時点で君は落選だ」
「そ、そんなぁ……! わ、わたし、そんなの無理……んひゃあっ!」

 俺はめぐみの腰のくびれを両手で掴んで、力強くピストンを開始した。
 めぐみの中は、なかなかに気持ちがよかった。柔らかくて、愛液がジューシーなヒダ肉が、ぎゅうぎゅうと絡みついてくる。初めてのペニスの味がおいしくてたまらないとでも言うように、くいついてくるのだ。
 その中をぐじゅぐじゅとペニスで貫き、かき回す。フェラで既に高められた射精の予感が、ますます高まっていくのが感じられる。

「あうっ! 一真さまぁっ、激しいですっ! そんなにしたら、わたし、すぐ……んんっ!」

 ひっきりなしに喘ぎ声をあげながら、俺のピストンに抗議するめぐみ。しかしそもそも、めぐみが俺に文句を言う資格はない。
 そのことを、文香が代わりに行ってくれた。

「ねえ、その態度はどういうことかしら、めぐみさん? あなたは、一真くんに初めての男の快楽を教えてもらっているうえに、これからナマで新鮮な子種を注いでもらえるのよ?」
「あっ……で、でもぉっ!」
「そのくらいの快楽でノックアウトされてたら、一真君と同棲なんて出来ないよ?」
「ご、ごめんなさいぃ……ごめんなさいっ!」

 絵里奈も一緒になって責めて、めぐみは口答え出来ないでいる。
 そもそも、俺のピストンでまともに喋ることが出来ないのかもしれない。さっきからずっと続けているピストンで、めぐみは相当な快楽を得ているらしい。両腕で上半身を支えられなくなって、前のめりに床に倒れ込んでいる。

「か、一真さま……わ、わたし、気持ちよすぎて……どうにかなりそうですっ!」
「まだまだだな、お前は」
「で、でも……教科書で習ったように我慢しても、全然、だめ……うううっ!」
「理論と実践は違うからね。そんなんじゃ、俺のことを楽しませられないよ」
「そんなぁ……あんっ! だめ、もうイキそうです!」

 めぐみは俺の顔を見て、懇願するような顔になっている。ますますおま×こが俺のペニスを強く締め上げるのがわかった。
 唇の端から涎を垂らしながら、めぐみは高らかに叫んだ。

「い、イクぅっ! わたし、もうダメですぅっ! 参りましたぁっ……んあああっ!」

 びくん、と大きくめぐみの身体が震えて、
 俺はイっている真っ最中のめぐみのヒダの中に、最大限までピストンのスピードを速めて、自分をこすりつけた。もはやまったく我慢が出来なくなり、俺は最後に一番奥までペニスを突き立てて、精液を解き放った。

「いくぞ、めぐみ……うっ!」
「あ、あぁっ! すごい、温かいのが、わたしのなかに……っ! これが、精液っ……!」

 絶頂した直後の余韻を楽しみながら、どこを見ているのかわからない虚ろな笑みを浮かべて、めぐみは
 そのおま×こから、とろとろと白濁液が溢れ出している様子を見ながら、絵里奈は大きくうなづいた。

「無事、受精完了です! おめでとーっ! 可愛い赤ちゃんができるといいですね!」

 ぱちぱちぱち、と女性たちから拍手が湧き起こり、依然床に倒れ込んでいるめぐみは恥ずかしそうに、ふにゃふにゃとした笑みを浮かべている。

 すっかりめぐみは幸せそうだが、現実を教えてやらねばならない。

「めぐみ、君の選考が終わった」
「か、一真さま……」
「君は自分の快楽に夢中になりすぎて、俺への奉仕の気持ちを忘れているように見えた。残念ながら不合格だ……しかし、フェラチオの技術はかなりのものだと認めよう。またレベルアップしてから応募してくれ」
「は、はい……」

 落選したにも関わらず、それほどめぐみは落胆した様子でもない。
 きっと初めて経験したセックスの快感で、頭がいっぱいなのだろう。

「では、次の方……エントリーナンバー、32――」

 俺は頭を切り替えて、次にやってきた緊張した面持ちの美人に、声をかけた。

×××

 ここまでたどり着く前に、俺は数多くの経験をしてきた。
 思い出すと、波乱万丈の子供時代だった。俺はまず、小学六年生の時、初めての「検精」を受けたときの記憶を甦らせた……
(つづく)







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