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<妹姫・4話>回復ポイントと初体験




 数メートル先の草むらが、かさかさと揺れる。
 こげ茶色の毛むくじゃらの何かが、ちらちらと垣間見えていた。

「|巻き付け《アイヴィー》!」

 リナが手のひらをその何かに向けて伸ばし、呪文を詠唱した。
 彼女の胸の中心が青白く仄かに輝く。
 同時に微風が巻き起こると、彼女が纏った漆黒のマントや、同じく黒のとんがり帽子がさわさわと揺れた。その帽子の先っぽはへたりと折れている。
 リナはまさに魔女姿だった。
 ぷぎぃ、と悲鳴とともに、小型のモンスターが引きづり出される。

「よし、プギーの捕獲成功ね。見てた、レイジ様?」
「すごいな。驚いたよ」
「でしょ?」

 リナは満足そうな顔で、植物の蔓にがんじがらめに縛られた豚のような魔物を見下ろした。
 同じく魔女装束のアリスは、純粋に感心した様子。

「リナちゃん、上手! 草属性の魔法ってやっぱりこういう時使えるよね!」
「まあね。このくらい朝飯前だわ」
「頼りになるのです!」

 手のひらを合わせて感激するノエルは、先程と同じ騎士姿だった。
 上半身は甲冑に身を包み、下半身はスカートがひらひら揺れている。肘から先や足先もところどころ角ばった装甲に覆われている。相変わらず、全然似合ってない。
 明るい日差しに、手にした細く鋭い槍がピカピカ照らされていた。

「なあノエル。草属性って言ったけど、他にはどんな属性があったっけ」
「忘れちゃったのですか? でも大丈夫、忘れるのはみんな同じなのです」
「それはノエルだけでしょ。レイジ様ほどの方が、そんな子供でも知ってることを忘れるなんておかしいわ」
「ああ、そのことなんだけど。どうやらこの学園に来る道すがら忘却魔法にかけられたみたいで」

 ひとまず、これからはこういう風に「レイジ」としての記憶がないことを言い訳することにしたのだ。

「そうなのですか? 魔物に悪戯されたのです?」
「ああ、そうだったかも」
「気を付けてね、レイジ様。ダンジョンの奥地では、たまに幻属性を持つ強力な魔物が出現するらしいから」

 アリスは俺を心配してくれている。気遣いの出来る優しい子だ。

「わかった、気を付けるよ」
「うん。知らないなら、わたしが属性について説明するねっ。この世界に存在する魔法は、火、水、草、氷、雷、土、風、幻、龍属性。幻属性と龍属性はレアだから、その属性の付いた武器は、高値で取引されるし、作るのも大変なんだ」
「そうなのか……やっぱりゲームみたいだな」
「ゲーム? なによそれ」
「ああ、リナ、すまん。忘れてくれ。お前は草属性専門なのか?」
「専門もなにも、一人の人間は一つの属性の魔法しか使えないし」
「うん、リナの言う通りだよ。生まれつき、一人の女の子は、一つの属性を持ってるの。わたしが使えるのは火属性の魔法だよ、レイジ様」

 じゃあ、俺の魔力は何属性なんだろう。そう思うけど、俺は魔法を発動させる詠唱を全然知らない。後でスミレを見つけたら、魔法について説明してもらうのもいいかもしれない。
 考えていると、アリスが蔦に絡まったプギーに向かって、何気なく手をかざしていた。

「クラッシュ!」

 ぽん、と軽く弾けるような音がした。
 嘘みたいな話だが、プギーはその一瞬で霧散していた。
 キラキラ虹色に輝く霧は俺とノエルを除くアリスとリナにふわふわと漂って、胸の中に染みこんでいった。

「あ、わたしレベルアップしたかも!」

 アリスは瞳を輝かせた。いそいそと荷物から何やら器具を取り出す。
 虫めがねだった。それとも、虫めがねの形をした魔力の宿る道具なのだろうか。

「レベル10に上がってるわ、アリス。これでわたしと同じ二桁突入ね」
「やったぁ、リナのおかげだね」

 二人はいえーい、とハイタッチして笑った。

「なに? 今何が起こったの?」
「|魔物《モンスター》の体は、魔力で構成されているの。だから、瀕死になったモンスターをクラッシュすることで、魔力を奪うことが出来るんだ」
「それで、新たな魔力を吸収することで、わたしたちは自らの魔力を強化できるのよ。この「アナライザー」で、魔力を数値に変換して確認すれば、自分がいかに成長したか、達成状況を確かめられるわけ」
「そうだったっけ、二人ともありがとう」

 リナもわかりやすく解説してくれた。虫めがねは、アナライザーという道具らしい。
 今度はノエルに話しかけてみる。

「そういや、ノエルの魔法属性はなんなんだ?」
「わたしには、生まれつき魔力がほとんどないのです」
「え!? ないの?」
「それゆえ、姫騎士の役に就いているのです」
「個人差があるんだな」
「当たり前じゃない。魔力って言うのは、ちゃんと言えば霊魔力、なの。人それぞれの身体に宿った霊《ゴースト》から抽出する力なんだから、ばらつきがあるに決まってるでしょ?」
「あー、そうだったそうだった」

 霊魔法か。そういやウィルベルがそんな単語を口にしていた。
 魔法発動時、胸のあたりが光るのは、その辺が関係しているのかも。

「つうかさ、なんで俺には、プギーの魔力が流れ込んでこないんだ?」
「えぇ!? 覚えてないの? 相当強い魔法をかけられたのね」
「男の人には、魔力が備わっていないのです」
「え、そんな……そういえば、そうだったような、そうでなかったような」

 まじか! 少しショック。
 でも、思い当たることがあった。
 そうか、だから現在のスミレ、元「レイジ」はウィルベルの魔力を使って、俺を召喚したんだな。

「ってことは、俺は女の子から魔力を奪って使うしかないんだな」
「そうなのです」
「なるほど。こういうふうに?」

 俺は、隣にいたリナの胸に手を当ててみた。ふにゅ、と服の上からでも柔らかい。
(初めておっぱい触った! すげえ!)
 きゃっとリナが小さく悲鳴をあげるのと同時に、その胸の中心が青白く光る。内側から光を発しているようだ。
 
「|巻き付け《アイヴィ》!」
「んあっ……!」

 もう片方の腕を近くの頑丈そうな木に振りかざし、そう唱える。
 すると、喘ぐリナから何か熱い流れが身体を巡り、木に向かってそのエネルギーが放たれた。
 どこからか現れた蔓が、鞭のようにしなり、木に何重にも巻き付く。
 引き寄せようと意識すると、蔓は独りでに蠢き、木からみしみしと音が響き始める。
 あっという間に、倒木した。さっきまで木が立っていた場所には、葉がひらひらと舞うのみ。

「けっこう威力高いな……!」

 どうやら、男が使う魔法は強力なようだ。
 リナは触れられた胸を押さえるように、自分の体を抱いていた。

「レイジ様のば、ばか! いきなり触らないでよね!」
「だめだよリナちゃん! レイジ様にそういう言葉づかいをしてはいけないのです」
「そうだよ、リナ。でも……ちょっとわたしもびっくりしたなぁ……」

 アリスとノエルは、顔を見合わせて、少し頬を染めている。二人とも恥じらう乙女というわけだ。

「すまん、俺が悪かった」

 謝っておくと、リナはそっぽを向きながら腕組み。

「い、いいわよ謝らなくても。それにしても、男のほうがわたしたち女よりずっと高度で魔力消費の激しい魔法が使えるなんて、矛盾してるわよね。神様は、何を考えてるんだか」
「わたしたち騎士は、魔力が羨ましい限りなのです」
「でもさ、ノエルは騎士としてちゃんと武術を習ってるんだろ? 今度ちゃんとした大型モンスター討伐クエストを受注して、戦闘姿を見せてよ」
「えーと……ちゃんと戦えるようになったら……あ、なんでもないのです」

 慌てて誤魔化すノエル。
(思った通り、ノエルはなんちゃって姫騎士みたいだな)
 クリスティーユとは風格が違う。
 にしても、また情報がごちゃごちゃしてきたな。
 男は魔力を持たないから、女の子の魔力を使うしかない。ひとまずそれだけ覚えとこう。

「あ、わたし、一つ思い出したのです!」
「どうしたのよ、ノエル。今日受注したのは超簡単な「プギー十匹の討伐」よ。学期始めだしってことで、みんなでそう決めたでしょ? 前みたいに、クエスト内容忘れてたとか言わないでよね」
「実は、薬草を切らしているので、採集したいのです。調合して回復薬にするのです」
「あ、じゃあわたしも行くっ。今ぐらいって、ちょうど回復薬が尽きる時期だよね。レイジ様とリナはどうする?」

 俺も薬草がどんなものか気になったので、アリスとノエルについていくと言おうとすると、リナが腕をとんとんと叩いた。近い距離、小声で囁かれる。

「ね……二人で回復ポイント行かない?」

 リナは頬を染め、なんだか恥ずかしそうに言う。
(俺と二人きりになりたいみたいだな)
 普段偉そうにしてるリナが、今はなんだか初々しい表情をしていた。
 たぶん、回復ポイントとは体力を回復できる施設だろう。ゲームにはよく出てくる名称だ。
 リナと二人きりになれるなら、色々エロイことが出来そう。

「じゃあ、俺はリナに回復ポイントまで案内してもらうよ。少し疲れ気味だからね」
「そっか。わたしたちも少ししたら休憩所に行くから、二人でゆっくりしててね」
「一旦さようならなのです!」

 二人は俺とリナの間の雰囲気に気付かず、行ってしまった。
 静かになった。
 リナは、俺を見上げ少し頬を赤くした。自信ありげだった表情が、若干、俺の気持ちを窺うような表情になる。

「えっと……すぐそこだから。行こう? レイジ様」
「ああ、そうするか」

 ちょっと緊張した表情のリナと並んで、道なりに歩く。
 進む先、木々の間に、小さな小屋のような建造物が見えていた。

***
 
「リナって、二人きりになると無口なんだな」
「そ、そんなことないわ。さっき無理やり魔法を吸い取られて、疲れてるだけよっ」
「ふーん。それなら仕方ないな」
「わかればいいのよ、わかれば」

 リナは、明らかに緊張している様子だった。
 ちらちらと俺の顔を窺い、しきりに指で髪型を整えている。
 俺が黙っていると、本当に何も話しかけてこない。仲良くなりたいけど、何を話していいかわからない、と言った感じ。
 小さな小屋の扉の目の前まで、たどり着いた。

「へえ、ここが回復ポイントか」
「そうね。強い魔物に襲われて、勝ち目がないときはここに逃げ込むのも手よ」
「魔物が入ってこれないよう、魔法で結界でも張られてるのか?」
「まあ、大体そんな感じ。はやく入りましょ」

 俺と目を合わせることなく、いそいそとドアを開けて中に入ってしまうリナ。
 後について回復ポイントに入ると、ちょっとした家みたいなものだった。小さなキッチンが備え付けられているし、食料も棚に保管してある。テーブルと椅子や、本棚もあった。
 そして、かなりの人数寝れるキングサイズのベッドが、部屋の中心に一つ置いてある。

「……レイジ様も、ゆっくりしたら?」

 そのベッドに、リナは優雅に腰かける。
 黒いブーツを脱ぐと、しっとりと蒸れたふくらはぎや足指が露わになった。
(やべえ舐めたい)
 腕が触れ合うくらい近くに腰かけると、リナはまた、髪をてぐしで直している。
 それが終わると、俺と目を合わせたくないのか窓の外を眺め始める。
(かわいい反応だな)

「リナは、男とこんなに近づくのって初めて?」
「そ、そんなの当たり前でしょう? 王族の姫であるわたしには、皇帝であるレイジ様に会うまで、他の男が体に指一本触れることも許されない。そういうしきたりでしょ?」
「だから緊張してるんだ?」
「そ、そんなわけ……! わたしはこれでも王家の姫よ! このくらいで動じているようでは、国を治められないわ」
「じゃあ、リナのほっぺたが赤いのは、熱でもあるんだろうな。どれどれ」
「へっ!?」

 リナの前髪をかき上げ、額に手をあてると、さらさらした肌が少し汗ばんで温かかった。
 目を丸くして俺の手を掴んでどかすリナ。

「い、いきなり触るなぁ!」
「なんでだよ、熱測っただけじゃんか」
「ううぅ……そ、そうだけど……さっきだって胸を触ってきたし、レイジ様って少し破廉恥だわ」
「そんなこと言うなよ。俺、リナともっと仲良くなりたいだけなんだ」
「え……わたしと、仲良く?」

 リナの顔がぽっと赤くなる。

「リナは知ってる? 女の子と、男の子が、仲良くなった時にすること」
「な、何よそれ」
「セックス」
「せっくす……? 初めて聞く言葉だわ」

(マジかよ)
 必死になって笑いを噛み殺す。唇の端がピクピクするくらい。
 世間知らずの姫様には、真実を教えてやらなきゃいけないな。

「知らないなら教えてやるよ。まずは唇と唇をくっつけて、ちゅうーってするんだ」
「嘘!? その話、本当なの!?」

 リナは手のひらで口を押さえ、真っ赤になっている。でも興味津々のようで、訊いてくる。

「その後は、ど、どうするって言うのよ!?」
「それはお楽しみってことで。どうだ、リナは俺とセックスしてみたいか?」
「そんな……いきなり訊かれても」

 俺を困り顔で見つめながら、迷うリナ。背中を押してやらないとな。

「なあリナ。俺たちは、いつかは赤ちゃんを作って王家を繁栄させる義務があるじゃないか。俺の聞いた話によると、セックスして仲を深めると、赤ちゃんができやすくなるらしいんだ」
「あぁ……そういうことだったのね。赤ちゃんの作り方、ずっと気になってたの。大体の見当はつけていたのよ、わたしだって」

 リナは、わけ知り顔でふんふんと頷いている。
(ダメだ噴き出しそう)
 だがここで手を緩めるわけにはいかない。俺は前世において、幼馴染みに告白できなかったことを後悔していた。イケメンに生まれ変わったからには、全力で女の子たちを抱きまくる!
 なんとかイケメンスマイルを保って、もう一度質問。

「ってことで、リナは俺とセックスしたい?」
「まあ、王家の繁栄のためなら……仕方ないじゃない」
「じゃあリナ。色々驚くことがあっても、全て俺の言うことに従えるか?」
「し、従うわ……本当に、仕方ないわね」

 リナは恥ずかしそうに太ももの間で指をもじもじしている。

「じゃあまず、こう言うんだ。「レイジ様、愛してます」って」
「なによそれ!?」
「従うんじゃないのか?」
「い、言えばいいんでしょ!? れ、レイジ様……愛して、ます」

 ほとんど消え入りそうな声。恥じらう様子が、見ていてたまらない。

「次は、唇と唇をくっつけること……キスをしてみようか。こっち向いて、目をつぶって」
「うん……」

 リナは、俺と向かい合う。
 ほんのりとロイヤルリッチな感じのいい香りがリナから漂った。王家で大切に育てられた姫が、熱を帯びた表情で、ゆっくりと目をつぶり、そっと瑞々しい唇を前にさし出しているのだからたまらない。
 俺はベッドに置かれたリナの手に自分の手を重ねて逃げられないようにした上で、その唇を奪った。

「ん……! ぅん……」

 触れるだけのキスだが、リナの指は、ぴくぴくと反応した。
 初めてキスを体験した俺は、感動していた。
(女の子の唇が、こんな甘いなんて!)
 次に、俺は舌を少し出し、リナの唇をそっと舐めてみる。

「ん! ん……」

 なすがまま、俺に唇を舐められるリナ。甘い響きの息を漏らす。
 そのまま、俺は舌をリナの唇に差し込んだ。

「んうう! んちゅ……れろ……!」

 ディープキスをすると、リナは慌てて離れようとするが、手のひらを押さえられているので逃げられない。
(気持ちいい……止まらない)
 息が苦しくなってきたところで唇を離すと、涎が舌と舌の間でアーチを形作る。
 リナは半開きの瞳の、ぼんやりした顔で言った。

「なんだか、力が抜けちゃうわ……もしかして、わたしに魔法をかけたの?」
「なんにも。キスで、リナは感じてるんだ」
「かんじてる?」
「そう。赤ちゃんを作るのって、気持ちのいいことなんだ。たくさん気持ちがよくなればよくなるほど、赤ちゃんはできやすくなる」
「本当かしら……でも確かに……わたしたちの絆、深まってる感じがするわ」
「もっと近くにおいで」
「もう一回……キスするの?」
「次は、リナの体を触らせて」
「そ、そんなのダメに決まって……これも、従わなくちゃダメ?」
「ああ。絆を深めるためだから。今日で、赤ちゃん作っちゃおうぜ」
「それなら……仕方ない……じゃない」

 リナは熱に浮かされたような様子で、言われるまま俺の膝の上にまたがった。
 魔女衣装の前は、赤いリボンを交差させ、結んであった。それをするするとほどくと、簡単に襟がゆるまってしまう。

「いや……こんなの、恥ずかしすぎるわよ……」

 そう言いつつも、リナは嫌がらず、顔を背けるのみだ。やっぱり、俺に惚れてるみたいだな。
 華奢な肩や、細い鎖骨を出していく。黄緑色のブラジャーもゆっくりと外す。
 最終的に、リナは白くぷるんとした胸を露出した。ピンク色の小さい乳首がぴんと立っている。

「あ……やだ、そんなに見ないで……きゃ」

 恥ずかしそうに胸を隠そうとする手のひらをどけて、俺はリナの胸を揉んだ。コリコリと、固くなった乳首を摘まむのも忘れない。

「触っちゃ、ダメ……なんか、くすぐったいっていうか……んっ……へんな感じ」
「それ、感じてるんだぜ」
「そう、なの? ん、ふぁ……なんか、身体熱くて、おかしい……」

 リナの息が荒くなり、時折喘ぎ声のようなものが混じる。女の快感を初めて味わうリナは、戸惑っているようだった。
 
「ち、ちょっと! 一旦ストップ! やだ、なんかゾクゾクする……」

 まろびでた乳房を隠しながら、力が抜けたようにベッドに倒れ込むリナ。俺は彼女がいなくなった膝の上に、シミが出来ているのを見つけた。

「濡れちゃってるね」
「な、何これ! わ、わたし、おもらしなんてしてないんだからね!」
「わかってるよ。それ、リナの愛液だろ?」
「あ、あいえきって、なによ……? ひゃぁっ」

 俺は、問答無用で寝転がったリナの太ももを押さえつけた。黒いスカートの下、薄い黄緑色の下着が湯気が出そうなほど濡れていた。

「な、なにするのよ! そんな破廉恥なところ、見ないでっ!」
「俺の命令には、従う約束だろ? そのぱんつ、自分で脱ごうか」
「さ、さすがにそんな変な命令、聞かない……きゃっ!」

 なら、無理やり脱がすのみ。のしかかり、嫌がるリナを力でねじ伏せる。
 すぐに、彼女は足を広げさせられ、性器をさらすことになった。ピンク色の、鮮やかなサーモンピンクの綺麗なおまんこが、ぐじゅぐじゅに濡れている。

「レイジ様、本当に、これがせっくす、なの……?」

 観念したように、リナは抵抗を諦め、涙目で俺を見つめている。
 俺は、さっさとズボンの前を開け、ペニスをぼろんと取り出した。それを察知したリナが目を見開く。

「きゃ……それが、噂に聞く男の人の……? 大きく……ない?」
「普段は縮こまってるんだけど、可愛い女の子を見ると大きくなるんだ」
「か、可愛い……? と、とにかく、そんな破廉恥なもの、しまいなさいよ!」
「もうすぐセックスは終わりだから最後までやらないとな。リナのここに、小さな穴があるだろ?」
「そ、そんなところ、見ないでっ! レイジ様のばかぁっ!」
「ここに、俺のちんぽを突っ込むんだ。あ、ちんぽっていうのはこの棒な」
「嘘……そんなわけない! だって、そんなおっきいの、この小さい穴に入るわけないじゃない!」
「それが入っちゃうんだよな。いくよ、リナ」
「え、ちょっ……んあああぁ! 痛ぁっ!」

 ついに俺は、童貞を卒業した! リナの中に、ペニスが食い込んでいく。
 とろとろに柔らかい膣が、きゅうっと締め付けてくる。愛液まみれのぬるぬるした感触は、初めて味わうものだった。
(やべ……超気持ちいい! ちんこ溶けそう!)
 ついさっきまで包茎だった俺のペニスが、あまりの快感に悲鳴をあげる。今にも射精してしまいそう。
 ペニスをさらに押し込むと、ぷちぷちと中を裂いていく感触がある。リナの処女が散っていくのがつぶさにわかる。
 
「レイジ様が……わたしの中に……あぐぅ……!」

 ぎゅっと閉じたまぶたから涙をこぼすリナ。その膣からは、うっすら血が滲んでいた。
 一番奥まで押しこんで、ぴったりと腰を密着させる。リナはひくり、ひくりと震える太ももで、俺のわき腹を挟んでくる。

「ひぐっ……お願い……痛いの……動かさないで!」
「う……俺も、もう動かせねえ……限界!」
「え? きゃっ! どくん、どくんってしてる!」

(ああ……もう出ちまった)
 初々しいリナが可愛すぎて、処女おまんこが気持ちよすぎて、俺はすぐに射精してしまったのだった。
 意識が遠くなるほどの快感に、俺は背中を波打たせる。

「なにこれ……あったかい……? なにか、出てるの!?」
「ああ、これでセックスはおしまいだ」
「よかった……終わったのね」

 リナがほっと一息ついているとき、俺はベッドが青白く発光しているのに気がついていた。
(なんだ?)
 その光はあっという間に俺とリナを包み、俺はエネルギーの流入を感じた。
 ペニスの砲身や玉袋が熱くなり、再び精液が充填されるとともに、リナの破瓜の血が止まっている。

「うおっ! 回復した! そうか、このベッドはある程度体力が消耗すると回復魔法が発動する仕組みなのか」
「嘘!? なんか、もう痛くないんだけど……」
「よし、リナ。赤ちゃんっていうのは、そう簡単にできないんだ。もう一発くらい、リナの中に射精しとかないとな」
「いやあぁ! また痛くなるの!? もう痛いのはやめて、お願い!」
「ベッドがリナの膣の傷を回復してくれたし、もう痛くないんじゃないかな。赤ちゃんつくろうって言ったじゃんか、頑張れよ」
「無理ぃ、今日は、もう許して……レイジさまぁ……痛いのはいやぁ!」

 姫らしく自信に満ちた態度はどこへやら、泣き顔で懇願してくるリナ。
 しかしやめようという気はさらさら起こらず、むしろ興奮してきた。
 これから思いきり腰を振ろうとしていた時だった。

「リナっ、ただいまっ! たくさん薬草採って……きた……よ?」

 回復ポイントのドアが開いていた。
 戸口に立って薬草の入ったカゴを抱えたアリスは、笑顔のまま固まっていた。

「な、何してるの? 二人とも」

 まずいなと思って、とっさにリナの胸に手を触れた。
 んんっと喘ぐリナから魔力を強引に吸い取り、先程覚えた魔法をアリスに唱える。

「巻き付け!」
「わっ! きゃああ!」

 アリスを視界を覆い尽くすほど大量の蔦が襲い、そのカラダをぐるぐる巻きにする。
 触手のようにうごめく蔓は、みるみるうちに部屋一杯に広がっていく。
(使えるな、この魔法)
 同時に蔓でドアノブをガッチリ固定し、外から誰も入れないようにした。これ以上邪魔に入られるとめんどくさい。俺はエッチに熱中したいのだ。
 数えきれないほどの量の蔓に揉まれながら引き寄せられたアリスは、身動きがとれないままリナの隣に倒れ込む。

「きゃあっ、やめて! レイジ様、なんでこんなこと!? リナも、寝てないで助けてよっ!」
「ごめん……わたし、腰がぬけちゃって、動けなくて……」
「そんな……レイジ様、一体どうしちゃったの!?」

 目の前で、二人の魔女姿の美少女が、俺を恐怖の混じった目線で見つめていた。
(二人のおまんこ、味比べしてみるか)
 初エッチでこんなこと出来るなんて、最高だぜ!
(つづく)






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