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剣と魔法の世界からお持ち帰りしました(9)

<INTRODUCTION>
 異世界に転移したシンヤは、その世界〈アーク〉を救うことに成功した。そのまま異世界で英雄として遊び呆けようと思っていたシンヤは女神に「現実世界、つまり日本に帰らなくてはならない」ことを伝えられる。あまりにも突然の宣告の謝罪として「異世界から好きな人をお持ち帰りして構わない」という条件を付けてもらったことで、シンヤは同じパーティの美少女たちを日本へとお持ち帰りし、優雅で淫らな生活を送るのだった。
 まったりした生活の中で思い出すのは、〈アーク〉での冒険の日々。シンヤは初めて異世界の地面を踏み、村娘ハーナルと出会い、街アスガルドを案内してもらった記憶を掘り起こしていく。童貞卒業の相手となるハーナルとのセックスの記憶は間近に迫っていた。

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〈日本――5〉

 そう、その晩の俺はハーナルに手を出すことが出来なかった。
 勇気がないとか、意気地なしだとか、そういう問題ではなかった。自分が可愛い女の子と、そういういやらしいことをするだなんて、身の程知らずだとさえ思っていた。
 今思えば、あの時強引に襲っても、ハーナルは受け入れてくれたかもしれない。
 あの後、ハーナルの身体に魔痕を刻み込んだことで、彼女の様子は明らかにおかしくなってしまった。頬を赤らめ、火照った体を俺にくっつけながら、媚びた視線を俺に向けたのだ。
 魔痕による催淫効果。俺にその印を彫り込まれた女の子たちは、皆俺だけに欲情してしまうようになってしまう。強い男の子種を欲しがる女の本能が、それを求めてしまうのだ。
 そんな状態の彼女が誘惑してくれたことで、俺はようやく童貞を卒業できたのだった。あの時堪能した、初めてのハーナルの女体の味を思い出すと、ムラムラしてきてしまう。
「シンヤさま、何を考えているんですか?」
 ぼーっと物思いに耽りながら歩いていた俺に、隣にいるマリアが話しかけてきていた。
 姫君マリア。今日は、ずいぶんと気の抜けた格好だ。以前着ていたラフなTシャツを身に着けている。どうやら痛く気に入ってしまったらしい。
「なんでもないよ」
「もしかして、わたしたちとエッチなことをする妄想かしら♡ いつでも準備は出来ているわよ、シンヤ♡」
 リリスは相変わらず、艶という字を体現したような色気を漂わせている。魔女と呼ばれるにふさわしい。
 あれからリリスと何度か服を買いに行ったおかげで、すっかり日本の服装に溶け込み、おしゃれな大人のお姉さんといった佇まいになっている。ファッションセンスは三人の中でずば抜けていた。
「家の外にいるんだから俺を誘惑するな」
「そ、そうだぞ破廉恥なっ!」
 アリサは相変わらず、俺とリリスがいちゃつくのを見て声を荒げている。
 女騎士アリサ。最近は鎧ではなく、女の子らしい可愛い服を着るのに慣れてきたようだった。主にリリスがコーディネートしてくれているおかげで、もともと美少女の原石だったのが磨かれてますます輝きを増している。
「この間、シンヤとらぶらぶエッチしてたくせに♡」
「なっ!!! や、やめろっ、その話はぁっ!」
「うふふ、そんなに顔を赤くしちゃって可愛い♡」
「うるさいっ! 黙れこの淫乱っ」
「喧嘩するなって」
 俺はこんな感じでお持ち帰りした女の子たちとわいわい騒ぎながらのんびり暮らしている。冒険を終えた末に許されたスローライフ。あくせく働くこともなく、退屈することもなく、毎日が幸せでいっぱいだ。
 今日は、三人を外食に連れて行こうとしているところだった。
 三人とも、日本の食べ物がおいしいことに驚いて、喜んでいた。〈アーク〉では、大雑把な味付けの食べ物ばかりが出回っていた。あれで満足していたのだから、こっちの食べ物がおいしく感じるのは当たり前だろう。
 そもそも日本はアークより食べ物の種類が豊富だった。
 アークの料理はただただシンプルだった。塊の肉がどん、と出されたり、パンの塊がどん、と出されたりという感じなのに対して、日本はジャンクなファストフードから、やわらかい味付けの和食まで、世界中からあらゆる食べ物が揃っていると言っても過言ではない。
 三人は何を食べさせても喜んでくれるから、今日は久しぶりに高級料理ではなく、安くておいしいジャンクフードでも一緒に食べに行こうと思っていた。
 アリサは純粋に疑問と言う感じで聞いてきた。
「ハンバーガー、と言ったか? 一体どんな食べ物なんだ?」
「二枚のパンの間に、肉や野菜が挟んであるやつだ」
「わたくしは食べたことがありますわ。城では色々な贅を尽くした料理を頂きましたもの」
 マリアは、さすがにそのくらいは食べたことがあるという感じで言った。
「お姫様のマリアがやっと口にできるくらいのものと言うことね。ちょっと楽しみになってきたわ」
 リリスの言う通り、彼女たちにとっては高級料理そのものだが、日本ではワンコインで食べれるくらいのお手頃なご飯だというのが、日本とアークの食事レベルの差を感じさせる。
 一番有名なハンバーガーのお店に入って、適当に飲み物やポテトのついたセットを注文する。三人とも店に入っただけで、くんくんと鼻をひくつかせ、おいしそうな匂いがすると言って喜んでいた。
 テーブルに四人で座って、ハンバーガーにかぶりつく。
「これは……!」
「あら、おいしいじゃない」
「城で食べたものより味付けが絶妙ですわ!」
 三人とも口にした途端驚きの表情を浮かべ、感嘆した様子で感想を伝えてくれた。特に、隣に座っていたアリサはハンバーガーがやたらと気に入ったらしかった。一生懸命もぐもぐしながら、こんなことを言った。
「日本で食べたもので一番おいしいかもしれないっ!」
「日本で食べたもので一番安い料理だぞ」
「そうなのかっ!? そんなに安いのにおいしいだなんて……日本は素晴らしいな!」 
 女の子たちはすぐにセットを食べ終わってしまい、デザートにアイスなんかも追加で頼んだりして、お腹いっぱい食べて満足そうだった。
 お喋りしている中で、俺はふと大事なことを思い出した。
 昨日の夜、夢の中で女神さまと話をしたのだ。新たなメンバーについて。
「そういえば、新しい知らせがあるんだ。いい知らせだぞ」
「何かしら?」
「そろそろ、ハーナルがこっちに来るそうだ」
「おお! やっと来てくれるのか! わたしはずっと待っていたんだぞ」
 椅子からガタンと立ち上がるアリサ。よっぽど嬉しかったらしい。初期パーティでずっと一緒だったアリサとハーナルはとっても仲良しだったから、そうなるのも頷ける。
 もちろんリリスもマリアも、新しく女の子メンバーが増えることを喜んでいた。
「もしかして、これからもどんどん新しいメンバーが日本に送られてくるということでしょうか?」
「そうだ。一緒に冒険してた子たちは、いずれはみんな呼ぼうと思ってる」
「ますます楽しくなるわね、シンヤ♡ それにしても、女の子ばっかり呼んじゃって♡ ますますハーレムになっていくわね♡」
「そういうつもりじゃないんだが……」
 そう、女の子ばかりこっちにお持ち帰りしているのは、シンプルな理由があった。
 俺は冒険の中で、一度も男をパーティーに迎え入れなかった。というよりか、魔痕を刻んだ女の子たちが勝手に寄り付いてきてしまうから、男を入れる余地がなかったのだ。
 これは仕方ないことだ……そう自分の中では思っているが、心の片隅に女の子たちに囲まれたいという欲求があったことは否めない。今だって、アリサとリリスとマリアの三人の美少女たちを連れて街を歩けるのが楽しくて仕方ない。
 そして夜になると、欲求を溜め込んだ女の子たちは、女体を火照らせて俺を誘惑してくるのだ。この間のアリサとのセックスも、気持ちが良くてたまらなかった。
 と、淫らなことばかり考えている自分に気付き、俺は自分を律する。こんなことではいけない。何も考えずに女の子たちとやらしいことばかりしていたら、どんどん生活が堕落していってしまう。
 女の子を犯す悦びを知ったのは、ハーナルのおかげだった。俺は回想の続きを始める。初めてセックスの味を覚えたのは、ハーナルが自ら誘ってくれたからだった。
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