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剣と魔法の世界からお持ち帰りしました(8)

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<INTRODUCTION>
「冒険の中で出会った女の子たちを、元の世界に連れ帰っても構いません」
異世界転移者シンヤは、魔王との最終決戦に勝利した――
魔王との勝負に勝利し、異世界での役割を終えた時、シンヤが女神に伝えられたのは、元の世界に戻らなければならないという残念な事実。その謝罪として、「異世界から気に入った人を連れ帰る」ことを許可される。
シンヤは、冒険の中で出会った女騎士のアリサなど女の子たちを日本に「お持ち帰り」していくのだった。

シンヤは人々を従わせ、配下とする王の力・〈魔痕〉によって異世界を救う英雄となったが、その魔痕は女の子たちを発情させてしまう効果を持っていた。節度ある王であろうと出来るだけセックスを我慢しようとするシンヤだが、可愛い女の子たちに誘惑され我慢の限界に達し……? 
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〈アーク――5〉

 ハーナルと出会ったばかりのその日の夕方、俺たちはとりあえずアスガルドでおいしいお店を探していた。
 隣を歩くハーナルは鼻歌を歌いながら上機嫌だ。近隣の村で農作業をする貧しい暮らしをしていたから、美味しいものに目がないのはわかるが、ここまでわかりやすく嬉しそうにされると、ちょっとおかしい。
 可愛い女の子の機嫌がいい様子を見ていると、こっちまで気分がよくなってくるから不思議だ。
「ふんふん……おいしいご飯……おいしいご飯……っ」
「そんなに楽しみか?」
「当たり前じゃないですか! 街で食事するだなんて初めてなんですよ……!」
「色々世話になったし、好きなもの食わせてやるよ。何が食べたい?」
「お肉が食べたいです! おっきなお肉!」
 即答されて、とりあえずたらふく肉が食えそうな店を探して日が暮れてきた街を歩き回った。
 やがて、わかりやすく骨付き肉の形をした看板が飾られた店を見つけ、俺たちは中へと入った。
 店の名は、〈クレアス〉。
 クレアスの客層のほとんどは、屈強な冒険者たちだった。隆々とした筋肉のついた腕で、豪快に食事を行っている者たちや、酒に満ち満ちたグラスを打ち合わせ、宴を開く者たち。次の戦いまでに肉を食らい、体力をつけたり、結束を深めたりしようという魂胆だろう。
 街を襲撃することを予測されている、魔物たちの一群。この屈強な男たちなら、そんな奴らは簡単に殲滅できそうな気がしてしまう。
「いい感じの店だな」
 騒がしい喧噪はなく、それぞれ最低限の礼節は保ちながら食事を楽しんでいて、日本でいうレストランのような雰囲気だ。
 それでもハーナルは普段入らない店に緊張気味のようだった。俺の後ろに隠れるようについて来た。客をちらちらと見ながら服を引っ張ってきた。
「すっごくいい匂いがします……みんなおいしそうに食べてますね」
 俺たちが歩く横の机に、料理人が巨大な肉の乗った皿を置いた。巨大な剣を机に立てかけたその机の冒険者たちの集団は、硬貨をじゃらりと音を立てて払い、肉にありつき始める。
 ハーナルは俺の顔色を窺いながら言った。
「あのぉ……ちょっと高そうなお肉を頼んでも、大丈夫そうですか?」
「さっき見ただろう? あれだけあれば数か月は生活に困ることはないよ」
 俺は、懐に抱えた硬貨がたっぷり入った袋を確認する。
 どうやってこんな大金を手に入れたかと言うと、簡単な話だった。持ち物を換金したのだ。
 大して異世界で役に立たなそうな物品しか俺は持ち合わせていなかったが、商人にとっては興味を引かれる品が含まれていた。
 帝国の騎士団一行と出会ったあと、武具屋以外の商人たちの店を適当に訪ねたのだが、その時に俺は手当たり次第に自分の持ち物を見せて回ったのだ。
「な、なんだ!? これはすごい……!」
 一つ、商人たちの評判が高い物があった。スマートフォンだ。
 その機能を見た彼らの第一声は驚きに満ちていた。指で画面を操作できることを見せてやると、どのような魔法を使った道具なのかと前のめりに聞かれた。
 どこにも電波はつながらないし、インターネットもないこの世界では、俺にとってはほとんど無価値だったが、彼らにとっては宝のような代物らしかった。いくらで売れそうか聞いてみると、目を輝かせながら金貨のたっぷり入った袋を店の奥から持ってきた。
「値段などつけられないところだが、これで許してくれないか」
 とりあえず他の店にも行って相場を見たいと伝えると、さらに金貨を上乗せしてきて、俺はスマートフォンを大量の現金と引き換えることが出来た。
 その現場を見ていたハーナルは金貨に目が釘付けになっていた。驚愕で開いた口がふさがっていない。
「シンヤさんって、ほ、本当にすごい人なんですね……こんなにたくさんの金貨……」
「ニッポンではみんながあのスマートフォンを持ってるんだけどな、この街ではまだ出回ってないらしい」
「みんながあれを持ってるんですか!? ほんとうに? お金持ちの国なんですか?」
「まあ、この街にある品々もニッポンにはない物も多いからな。ちょっとした貿易をしただけだよ」
「へぇ……そうなんですかぁ」
 ハーナルは俺の説明が腑に落ちない顔をしていたが、すぐに疑問はどこかに行ってしまったようで、媚びるような笑顔ですり寄ってきた。
「シンヤさぁん♡ お役に立てるならなんでもしますから、これからもずっと一緒にいてもいいですか? わたし、もう村になんか戻りたくないですぅ。シンヤさんの冒険に、どこへでもついていきますぅ♡」
「金を持ってると分かった途端に態度変えやがって……」
「そ、そんなことないですよぉ……わたしはいつでもシンヤさんの味方ですからね♡」
 そう言って俺の腕にすがりつくハーナルに呆れかえりながらも、行動がわかりやすいハーナルに嫌な感じはしなかった。
 女の子にくっつかれるのはこんなに気分が良いものなのかと思った。ハーナルは俺にしなだれかかって媚びるような上目遣いをしてきていた。腕に柔らかい感触が当たっているのを感じて、俺はごくりと唾を飲んでしまう。
「シンヤさん、そこの席にしませんか? 外の景色が見えて綺麗ですよ!」
「そうだな」
 返答は上の空で、俺はハーナルのおっぱいの感触ばかり気になってしまった。
 自分と同じくらいの年の女の子にこんな風になつかれるのは初めてかもしれなかった。日本ではモテなかったし、彼女もできたことがなかった。大学でも女の子と縁のない生活をしていたから、妙に心臓がドキドキしてしまう。
 向かい合わせでテーブルに座り、メニューの書かれた紙を見て、ハーナルは涎が垂れそうになっていた。目を輝かせる姿が面白くて、ちょっと笑ってしまう。
「わ、わぁ……この中から、なんでも頼んでもいいんですよね? 本当にいいんですよね?」
「ああ、そうしていいから、さっさと選んでくれよ。あんまり選ぶのに時間かけるようだと食わせてやらないからな」
「えぇ!? そ、そんなぁ……い、急いで選ばなくちゃ……!」
 ハーナルは目を皿にしてメニューを隅から隅まで読んで、結局一番高価な「肉盛り」を選んだ。俺は異世界で初めての食事で身構えていたのもあって、手ごろな値段の料理を注文した。
「なんか、わたしのほうが良い料理頼んじゃって、ごめんなさい……」
「いいよ、今日は好きなものを好きなだけ食ってくれ。色々案内してもらって助かったよ」
「シンヤさん、優しいぃ……ふえぇ……わたしは幸せ者ですぅ」
 またぐずぐず泣き始めたハーナルに苦笑していると、大きな肉があんまり乗った皿を持って、大柄な男がテーブルに近づいてきた。
 まるでボディービルダーのような見た目の男だった。腕は俺の一回りも二回りも太く、胸板も馬鹿みたいに厚い。日本ではこんな人と関わる機会がなかったから、面と向かって話すだけで圧倒されてしまった。
 その男は歯を見せて笑いながら、
「この店は初めてだろう? 俺の名はミュース、この店の店長だ。今日は肉盛りを頼んでくれてありがとよ」
 どうやら、一番高価なそれを頼んでくれる上客は珍しいようで、直々に料理を持ってきてくれたというわけらしかった。
 ミュースは大きな「肉盛り」を俺の前に置こうとして、慌てて訂正した。
「ああ、それはハーナルのなんだ。俺のじゃない」
「おやおや、お嬢ちゃんがこっちの料理なのか? 相当食いしん坊の嬢ちゃんみてえだな」
「す、すみません……お腹ぺこぺこで」
「謝ることはねえよ、たんまり食ってくれ」
 ミュースは目を丸くしたが、ガハハと豪快に笑ってキッチンに戻っていった。
「なんだか恥ずかしいです……女の子だからもうちょっと控えた方がよかったでしょうか」
「まあ、初めての街での食事なんだろ。好きにしろよ」
「そうですよね……! いただきますっ! あむっ」
 華奢なハーナルが、肉をむしゃむしゃと食べていく様子はなかなか見ごたえがあった。その細い体のどこに料理が入っていくのか疑問だったけど、いっぱい食べる女の子は嫌いじゃない。
 俺も異世界の肉を初めて口にしてみたが、悪い味はしなかった。ただ、やっぱり日本の味付けとは少し違って、海外の食べ物を口にしている気分だった。
 でもおいしく食べれることには食べれるので問題はない。ハーナルの様子を見ると、異世界ではご馳走に当たる料理なのがわかった。
「おいひぃ……!」
 ご満悦のハーナルだったが、周囲の客たちの好奇の視線を浴びていることはもう気にしていないらしかった。たらふく食って口の周りについたソースをナプキンで拭うハーナルは幸せそうで何よりだった。
「ふぅ、いっぱい食べたぁ……」
 ハーナルが満足した表情でお腹をさすっていると、ミュースがげらげら笑いながらまた近づいてきた。
「お嬢ちゃんの食いっぷり、向こうから見てたぜ。すげぇな、あの量を全部一人で食っちまったのか!? 女の子の食事を見ていてこんなに気分が爽快になったのは初めてだぜ。気に入った、今度から安くしてやるから、またこの〈クレアス〉に来てくれよ」
「本当ですか!? また来ます!」
「待ってるぜ」
 今日食べた分も安くしてくれて、気前の良い店長には感謝しきれない。
 夜の街を歩きながら、俺とハーナルは泊まる宿を探した。金はいくらでもあるから、ちょっといい感じ宿に泊まろうと思って、綺麗な建物に俺たちは入っていった。
「あのぉ、わたし……シンヤさんと一緒のお部屋でも構いませんよ? お部屋代が余分にかかってしまうと申し訳ないですし……」
 ハーナルは、ちょっと申し訳なさそうな顔でそんなことを言ってきて、俺はごくりと唾を飲んでしまう。もしかして、誘われているのではないかと勘ぐった。
 ハーナルと、二人きりで一夜を過ごす。童貞の俺は、どう振る舞っていいかわからなかった。ただ、初めての相手がハーナルみたいな可愛い子だなんて、夢みたいな話だ。勇気を振り絞って、俺は言った。
「そういうことなら……俺と同じ部屋で寝てくれ」
「はい、それでお願いしますね」
 ハーナルは別に恥ずかしがるような素振りは見せず、普通にしている。もしかして、俺ばっかりが意識しているのかと頭の中が混乱してきたけど、とりあえず様子を見ようと思って、平静を装った。
 妙齢の女の子と一緒に、一夜を過ごす……初めての体験だった。挙動不審に陥りそうな気がして、俺は自分を一生懸命客観視して、気持ちが悪くないようにふるまった。
 指定された部屋に入ってみると、そこそこ良い宿だというのがよくわかった。部屋が広くて、内装も綺麗だ。
「綺麗なお部屋ですね……! こんなところで寝泊まり出来るだなんて!」
 ハーナルは鈴を転がしたように笑いながら部屋のあちこちを見て回り、最後にベッドに飛び込んだ。頬をすりつけながら、天真爛漫に言った。
「ふかふかです! 村のお家の寝床とは大違い! 今日はぐっすり眠れそう!」
「ベッドは一つだけ……なのか?」
 俺はごくりと唾を飲みながら言った。部屋にはほかにベッドは見当たらなかった。
「そうみたいですね……わたしは全然構いませんよ!」
 やがて身支度を整え、いざ眠ろうとすると、すでにハーナルはベッドに飛び込んだ姿勢のままぐうぐう眠っていた。
 信じられない……男と一緒の部屋で二人きりだというのに、何の警戒もしていないようだ。
 どうやら俺とそういうことをするつもりはないらしいとわかって、ちょっと落胆したけど、それにしては無防備な子だと思った。俺みたいな童貞じゃなかったらこの部屋に入った時点で襲い掛かっていてもおかしくない。
 俺はそっとハーナルを押しやった。すやすやと寝息を立てるハーナルの隣にできたスペース。そこに寝転がるのにも心臓がドキドキした。
 ぎこちない動きで体を横たえる。横を向くと、ハーナルの寝顔を間近で見ることが出来た。温かい息があたるほどの距離。興奮して、頭に血が上ってきてしまう。
 なんとなく、甘いようないい匂いがする……。
 手を伸ばせば、触ることのできる女の子が傍にいた。俺はそわそわして眠りにつくことが出来なかった。俺くらいの年の若い男だったらしょうがないはずだった。
 ついつい、寝ているハーナルの身体に手のひらを近づけた。その頬に触れると、んん、と何だか色っぽい声をあげて、俺はびくっとなってしまう。
 勝手に手のひらは胸の方に移動した。街を歩いているとき、ずっと意識していた腕に当たる柔らかい感触。それをついに手のひらに感じた。
 ハーナルのおっぱいは、手のひらに収まるくらいのちょうどいいサイズだった。そっと揉んでみると、初めて触る女の子の乳の感触はたまらないものだった。柔らかくて、適度な弾力がある。気がついたら、揉む手が止まらなくなってしまっていた。
「んぅ……♡」
 ハーナルがふいに寝返りを打って、俺は慌てて手をひっこめた。結局ハーナルは俺に背を向けてしまった。
 俺はこれ以上触ったら目を覚ましてしまうのではないかと思って、怖くなってしまった。折角仲良くなったハーナルに、こんな風に変態的な行為をして、嫌われてしまったら、俺はまたこの異世界で一人ぼっちになってしまう。勃起してきているのを我慢して、俺は無理やり目をつぶって眠りに就こうとした。
 その夜、俺はほとんど眠ることが出来なかった。

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