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グラビアアイドルが義姉になった! 涼音編<12>




 その日の夜は欲求不満だった。
 いつもだったら、こういう時は優美さんと陽菜ちゃんとたっぷりエッチ出来るのに……と思いつつ、自室の棚から一つのDVDを取り出す。天辻さんが単独出演のDVDだ。姉妹とエッチできるようになっても、相変わらずDVDでオナニーすることはあった。
 天辻さんは、今日優美さんの部屋で、陽菜ちゃんと三人で寝るらしい。美少女三人が仲良く眠るなんて、天国みたいな部屋だ。その中に混じりたい気持ちはあるけど、天辻さんがいる前では、二人ともエッチしてくれなそうだし……

「今は我慢するしかないのかな……」

 我慢するなんて久しぶりすぎて、ちょっと耐えられそうにない。
 さっきの天辻さんのふるまいを考えると、俺はかなり気に入られてるみたいだ。何を考えているのかわからないけど、もしかしたら天辻さんとも……
 優美さんが初めて家にやってきた時のことを思い出す。あの時は、ただ優美さんが家にいるだけで幸せすぎて、まさかそのうえエッチまで出来るだなんて思ってもいなかった。もう一度、あんな奇跡が起こってほしい。
 でもそんなことが起きたら、優美さんも陽菜ちゃんがどんな反応をするだろうか……
 どうすればいいかわからないから、DVDを再生する……

◇◆◇◆◇

「なーおと、起きて」

 優しく囁く声で目が覚めた。額にかかった髪が、指で払われるのを感じる。
 半目を開けると、予想通りすぐ近くに優美さんがいた。ベッドの端にお尻をのせている。
 いつものネグリジェ姿で、いちいち色っぽくて、いつまでも眺めていられそうだ。
 カーテンの隙間から漏れる朝日を浴びて、今日も最高の美貌だった。まだちょっと眠たそうなのが、たまらない。

「おはよう。ふふ、寝ぼけた顔してる」
「う……おはようございます。優美姉さんもまだ、少し眠そうですよ」
「そう? ちょっと恥ずかしい」

 優美さんは自分の顔に手をあてて、くすりと笑う。かと思うと、口元に手をあてて、品よく欠伸をこらえた。無防備な姿が見れて、なんとなく得した気分だ。
 まだ陽菜ちゃんと天辻さんは目を覚ましていないようで、部屋の外から物音は聞こえてこない。時計を見ると、いつもより早い時間だ。
 ちょっと疑問に思う。優美さんはわざわざ一人だけ起きて、俺の部屋に来てくれた。どうしてだろうと寝ぼけた頭で考えていると、ふいにため息をつかれた。

「はぁ……」
「……?」

 優美さんは何も言わずに俺を見ている。じっと見つめられて、どうすればいいかわからない。
 そのうちに俺はあることが気になってきた。なんだか、普段のはっと息を飲むような優美さんのオーラが弱まっている感じがする。寝起きだからなんだろうか。

「優美姉さん、何か悩み事でも……?」
「直人……ぎゅーってさせて」

 急にそんなことを言われて、ぽかんとなった。そんな俺の隣に、優美さんが添い寝する形で、横になった。すぐ近くに、優美さんの顔が、唇がある。向かい合ったまま、抱きしめられる。
(あ、柔らかい感触が……)
 自分の胸板に、柔らかくて、たっぷりと豊満な胸が押し当てられるのがわかる。優美さんはそんなことは全然気にしていないようで、そのままぎゅっときつく、俺を抱いた。優美さんのいい匂いが、鼻孔をくすぐって、さらさらと滑らかな髪が心地よくて、勝手に股間が反応し始める。

「……んん」

 優美さんが、俺の首に頬ずりするのがわかる。安心したような息をつく音が聞こえた。
 そして硬いものが太ももに当たっていることに気付いて、優美さんがくすくす笑う。

「勃っちゃったの? 今日はダメ。涼音ちゃんに見つかったら面倒でしょ?」

 本音では、なんでもいいからしごいてほしかったけど、さすがにそんなことを言い募るわけにはいかなかった。
 しばらくの間抱き合ったままでいた後、満足げな顔で優美さんは立ち上がった。さっきより、オーラが回復している気がする。

「うん、少し元気が出てきた。ありがとう。そろそろ朝ごはんの準備しなくちゃ! 直人もいつもみたいにだらだら寝てちゃだめだよ?」
「……はい」

 優美さんが部屋から出て行ったあとには、いい匂いだけが残っていた。勃起したままの股間が、寂しくて仕方ない。
(はやく二人とエッチしたい……)
 ただひたすら、それしか頭に思い浮かばない。

◇◆◇◆◇

 陽菜ちゃんと天辻さんが起きてきた後、四人で仲良く朝食を食べた。
 もちろんあのエプロンを着た優美さんの手料理だ。適度な焼き加減の目玉焼きは、いつも通りおいしい。
 優美さんはそれに加えて、ミキサーで野菜ジュースを作っていた。果物と野菜の他にはほとんど何もいれない、どろどろのジュースだ。それを作るのは今日に限ったことではなくて、俺も一度前に飲ませてもらったことがあったけど、あんまり美味しいものではなかった。
 だから、陽菜ちゃんと一緒に飲んでいる優美さんを見て、ネグリジェ姿の天辻さんがこう言ったのには驚いた。

「わたしも、もらっていいですか?」

 でも、考えてみれば当然の話だ。
(グラビアアイドルだもんな……身体のことはいつも考えているんだろう)
 三人でジュースを片手に、朝食を食べながら仲良く話している。三人ともまだ眠いのか、少し気だるそうにしていて、時折伸びをしたり、あくびをしている。
 昨晩天辻さんとあんなことがあったなんて、優美さんも陽菜ちゃんも全然知らないから、女の子同士の会話は弾んでいた。もしかして昨日の出来事は夢なんじゃないかと思うくらいだったけど、天辻さんと目があったとき軽くウインクをされて、やっぱり夢じゃないと確信させられた。
(あんなことがあって、どう話しかければいいんだ……天辻さんは何を考えているんだろう……)
 そんな考えが頭をぐるぐる回ってしまう。

「お兄ちゃん、どこか調子悪いの?」

 ずっと黙っていたから、陽菜ちゃんにそんなことを聞かれる始末になった。適当に言い繕ったけど、優美さんまでちょっと心配そうに接してきて、なんだか申し訳ない。そんなやり取りを意にも介さず、天辻さんはこう言った。

「優美先輩たちは、今日は何か予定あったんですか? 三人で、どこかに遊びに行く予定だったり?」
「まだあんまり考えてなかったの。涼音ちゃんは、どこか行きたい場所ある?」
「うーん……わたしは、ちょっと運動したいです。最近ちょっと、美味しいもの食べすぎてて……優美先輩にも御馳走してもらっちゃったし。ちょっとシェイプアップしないと」

 天辻さんは、そう言って、野菜ジュースをこくこくと飲む。

「そんなことないよ。天辻お姉ちゃん、全然痩せてるよね、お兄ちゃん」
「え、ああ……うん」

 陽菜ちゃんにそう話しかけられて、昨晩のことを思い出してしまう。くびれたお腹と、大きな胸とお尻。十分すぎるくらい美しい身体だったのに、と思う。

「ううん、気を抜いたら、わたし、すぐぷにぷにしてきちゃうから……」
「ちょうどいいわ。わたしも最近もっと運動しないといけないって思ってたの」

 優美さんまでこの話に乗ってくる。やっぱり二人ともグラビアアイドルだし、そういうことには人一倍神経を使うのだろう。

「お姉ちゃんたちがそうしたいなら、わたしもそれでいいよ。お兄ちゃんもいい?」
「うん、俺も賛成」

 こうやって、二人が自分の体を管理してくれているからこそ、俺は素晴らしいグラドルのDVDを堪能できるわけだし、なにより、優美さんの美しさを磨くためであったら、何も問題はなかった。

「うーん、何をしようかしら。わたしは、あまりハードじゃないのがいい。涼音ちゃんは?」
「わたしは……楽しいのがいいな。みんなで遊びたい」
「わたしも楽しいのがいい! お兄ちゃんも一緒にやるんだよ」

 三人は、色々と話しあっていたが、急に天辻さんがこんなことを言いだした。

「弟君もいるんだから、弟君のためにプールに行くのはどう?」
「水の中で動くのって、けっこう体力使うらしいし、いいわね」
「お兄ちゃん……わたしたちの水着姿、見たいの?」
「それは……」

 俺が言わなくても、三人ともお見通しのようだった。すぐにプールに行くことが決まって、三人とも準備を始める。

◇◆◇◆◇

「お兄ちゃん、お待たせ!」

 陽菜ちゃんが最初に女子更衣室から出てきた。ワンピース型の、ちょっと子供っぽい水着を着ている。だけどそれがまた陽菜ちゃんらしい可愛らしさで、股間が反応しそうになる。
 俺の前で、体を一回転して見せる。

「可愛いかな……?」
「すごく可愛いよ、陽菜ちゃん」
「そんな風に言われたら恥ずかしいよ……お姉ちゃんたちが来る前に、一緒にあそぼっ」

 そう言って、陽菜ちゃんは頬を赤くして、俺と手をつなぐ。そのまま、俺を引っ張った。カップルであることを周りに見せつけるようで恥ずかしかった。

「そういえばお兄ちゃんって、泳げるの?」
「まあ、ある程度なら」
「泳ぎ方、教えて? こどものころからずっと、息継ぎが出来ないの」

 どちらかというと陽菜ちゃんはインドアで、運動はあまり出来ないほうだったから、驚かなかった。
 陽菜ちゃんと二人でプールに入る。俺は立ったまま陽菜ちゃんと両手をつないで、陽菜ちゃんはぷかぷかと浮いて顔を水につけて足を動かす。陽菜ちゃんは全然力がなくて、水しぶきが弱弱しい。

「……っぷはあ」

 水に顔をつけていられる時間も短くて、すぐ顔をあげてしまう。息が苦しそうで、喘いでいるみたいだ。
(なんだか、声がエロい……)
 そう思うと、エッチしてる最中の陽菜ちゃんを思い出したりして、興奮してきてしまう。

「顔を横に回して息をするんだよ。顔を全部水の上に出さなくていい」
「えー……難しいよ……」

 だんだん股間が大きくなるのを止められなくて、プールの中でガチガチに固くしてしまう。陽菜ちゃんにも、すぐ勘付かれた。

「お兄ちゃん……おっきくなってる。泳ぎの練習してるだけなのに」
「ごめん……陽菜ちゃんが可愛くて」
「こんなところでおっきくしちゃ、ダメだよ……もう」
「陽菜ちゃん……後で抜いてくれない?」
「え……だってみんな見てるし、ダメだってば」

 陽菜ちゃんは顔を赤くして恥じらっている。俺はそのまま陽菜ちゃんの手を引いて、抱き寄せる。濡れた温かい感触に、興奮が高まる。
 プールはそれなりに混雑していて、その中の二人がくっついて水の下で何かしていようと、バレそうにない。
(いや、バレるかもしれないけど、少しくらいなら……)
 そう思ってしまうくらい、昨晩から欲求が溜まっていた。

「お、お兄ちゃん、みんな見てるよ!」
「見てないって。大丈夫だよ」

 そう言って、陽菜ちゃんのお尻を薄い水着の上から手のひらで揉んだ。途端に、陽菜ちゃんの体がこわばるのを感じる。

「ひうっ……ほんとにダメだってばっ」

 困り顔の陽菜ちゃんが可愛くて、余計に興奮してしまう。周りの目に俺はもっと陽菜ちゃんを困らせるために、さらに水着の内側に指を入れた……
(つづく)







 
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