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グラビアアイドルが義姉になった! 涼音編<2>




 俺は高揚した気分で、居間のTVの前のソファに寝転がっていた。
 普段、TV番組はあまり見ないけど、今日は見なくちゃいけない番組がある。
 時間は深夜になりつつあって、部屋の明かりをつけていないから、TVの画面だけが眩しい。
 正直眠くて、さっきからうつらうつらとしている。危うく眠りかけたころ、目当ての番組が始まった。

「優美さんが、TVに……!」

 ドラマのヒロインとして、優美さんが画面の中に登場していた。
 主人公を隣で支えてあげる、お姉さんっぽい役柄で、優美さんにぴったりだ。
 物語の内容は、優美さん演じるヒロインと主人公のラブストーリーだ。しかし、見ていてあまり幸せな気分になれる物語ではなかった。主人公が他の女に手を出したところから、ドロドロした三角関係が始まってしまうのだった。
(優美さんを捨てるなんて、この主人公、ありえないな)
 なんだか無性にいらいらしながら見ていると、主人公が手を出した別の女が現れた。驚いたことに、見覚えのある顔だった。

「あ、天辻さんだ……」

 優美さんの後輩グラドル、天辻涼音。この間、優美さんのグラビア撮影を見学しに行ったとき、出会った女の子だ。人懐っこくて、それなりに仲良くなったけど、それ以来、一度も会っていない。
(この人も、いいグラドルだったなぁ……もう一回会いたい)
 あの時見た水着姿が脳裏をよぎって、煩悩が首をもたげた。
 この間は一緒にDVDを撮って、今回はドラマで共演までしている。二人とも業界トップレベルの美貌の持ち主だし、仲もよさそうだったから、これからも一緒の仕事は増えていくのかもしれない。

「それなら、また会えるのかな……」

 一瞬、天辻さんとセックスしている自分の姿を妄想した。あのショートカットの髪をなでて、あの柔らかそうなおっぱいを揉んだ後、くびれた腰をがっしりつかんで、後ろから俺のアレを突き立てて……
 股間がむっくりと起き上がるが、俺はすぐにその妄想をやめた。なんだか罪悪感を感じたのだ。
(俺には、優美さんと陽菜ちゃんの姉妹がいるんだ……天辻さんともそういうことしようだなんて、都合がよすぎるな)
 もし俺が天辻さんとそんなことになったら、二人ともどんな顔をするだろうか。きっと怒るんだろうな、と思う。

「やっぱり、俺は優美さんと陽菜ちゃんがいれば十分だ……」

 明日は優美さんと陽菜ちゃんと、エッチをする約束をしている日だ。あの美少女姉妹に、またたっぷりと精液を搾り取られることが簡単に想像できた。
 幸せな気分に浸りながら、俺はいつのまにか寝落ちしていた。

・・・

 額の辺りがくすぐったい。何かが、優しく振れた。僕の髪を横に払ったみたいだ。
(温かくて、優しい感触……)
 僕は目を覚ましながらも、寝たふりを続けた。身体のすぐ近くで、他の人がごそごそと動いているのがわかる。ソファに右腕を下にして寝転んでいる僕の正面だ。

「ふふっ……気持ちよさそうに寝てる」

 小さく、楽しげな女の人の声が聞こえた。息があたる感触がある。
 おまけにいい匂いがする。それは普段よく匂いで、嗅いでいるだけで興奮してくる匂いだった。
 そう、優美さんの香りだ。
 瞳を開けると、思った通り優美さんがそこにいた。僕と向かい合う形で、寝転んでいた。おかしそうに、くすりとほほ笑んでこう言った。

「おはよう、直人。昨日はよく眠れた?」

 エプロンを着けた家庭的な姿で、髪を後ろに束ねている。料理が上手な優美さんは、親がいないときはいつも、朝ごはんを僕と陽菜ちゃんのために作ってくれていた。
 俺はとにかく、こんなに近くで話しかけられると、ドキドキして仕方なかった。

「眠れました、優美姉さん……その恰好、やっぱり似合ってます……」
「本当? 直人の朝ごはん作っちゃったのに、全然起きてくれないから、そのままの恰好で起こしに来ちゃった」
「そういえば、エプロン姿を披露してる作品、いくつかありましたよね」
「もう、直人ったらわたしの作品、全部覚えてくれてるの?」

 優美さんは嬉しそうに笑って、そっと俺を抱き寄せた。身体が密着して、温かさが伝わってくる。
 おまけに、柔らかい感触が、俺の胸のところに当たっていた。
(優美さん、そんなことしたら……)
 最初から朝立ちしていた股間が、さらにガチガチに固くなっていく。
 こういうことはよくあることだ。優美さんはたまに朝シャワーを浴びているけど、その時はいつもタオル姿で歩き回っている。朝ごはんを食べている最中に勃起して、それを陽菜に見つかって、恥ずかしそうに顔を赤くされるのは日常茶飯事だ。
 そこで気づいた。この状況なら飛んでくるはずの「お姉ちゃん、朝からそんなことしたらダメだよ!」という声がない。抱き着かれたまま、聞いてみる。

「あれ、陽菜ちゃんは……?」
「陽菜、今日は朝早いんだって。時計見てごらん? こんなに早いけど、学校に行っちゃったの。だから直人はもう少し寝ていても大丈夫なんだけど、起こしちゃった。ごめんね?」
「優美姉さんに起こしてもらえるなら、全然OKです……」
「ふふ。直人ならそう言ってくれると思った」

 優美さんは僕の頭を優しく撫でてくれた。溶けてしまいそうだ。
 きっと今、俺はばかみたいにゆるんだ顔をしてるんだろうな、と思っていると、優美さんはもぞもぞと太ももを動かした。

「あ、優美さん……」

 思わずそう声を漏らしてしまったのは、その太ももが、さっきからずっと僕の股間に当たっていたせいだ。感触を確かめるように、こすりつけてくる。おかしそうに笑われた。

「さっきからずっと固いね。男の子って、朝はこうなっちゃうんだよね」
「それもあるけど、優美さんのせいで……」
「すぐ興奮しちゃうんだから。そろそろ、女の子に慣れてくるかと思ってたけど、全然そんなことないね」
「優美さんに慣れるだなんて、そんなわけないです……」
「わたしもだよ、直人。ふふ」

 優美さんに見つめられながらそんなことを言われるものだから、何もされなくても射精しそうだった。
 寝覚めから夢見心地になりながら、僕は優美さんが少しとろんとした目つきをしていることに気づく。
(もしかして優美さん、最初からそのつもりだったのかな……)
 ごくりと生唾を飲んでいると、案の定、こう話しかけられた。

「ねえ、直人が早起きだなんて、滅多にないよ? ご両親もいないし、文句を言う陽菜もいないよ……?」

 僕はいつも遅刻せずに学校に行っているし、優美さんも朝から撮影の仕事に行くことが多い。しかも陽菜ちゃんに怒られちゃうから、こういう機会はこれまで無かった。
 心臓が高鳴ってしまう。痛いくらい息子が勃起していた。

「今日の朝は、学校行く前に少しだけ気持ちよくなる?」

 優美さんはそう言って、妖艶に笑った。
(つづく)






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