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剣と魔法の世界からお持ち帰りしました(2)

<INTRODUCTION>
「冒険の中で出会った女の子たちを、元の世界に連れ帰っても構いません」
異世界転移者シンヤは、魔王との最終決戦に勝利した――
魔王との勝負に勝利し、異世界での役割を終えた時、シンヤが女神に伝えられたのは、元の世界に戻らなければならないという残念な事実。その謝罪として、「異世界から気に入った人を連れ帰る」ことを許可される。
シンヤは、冒険の中で出会った女騎士のアリサなど女の子たちを日本に「お持ち帰り」していくのだった。

シンヤは人々を従わせ、配下とする王の力・〈魔痕〉によって異世界を救う英雄となったが、その魔痕は女の子たちを発情させてしまう効果を持っていた。節度ある王であろうと出来るだけセックスを我慢しようとするシンヤだが、可愛い女の子たちに誘惑され我慢の限界に達し……? 

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〈日本――2〉

「ということは、女神の力によって、わたしたちはシンヤさまの遠い故郷に連れて来てもらったということですか?」

マリアは俺の説明を何度も聞いて、ある程度理解してくれた。
戸惑いを隠しきれていな三人に話したのだ。俺がどのようにして剣と魔法の世界に転生し、彼女たちを連れ帰ることになったのか。
ただ三人には、どうしても、俺がマリアたちが住んでいた異世界に転生したという部分がわからないらしく、遠い地に旅行でもしに来た、くらいの認識が精一杯だった。
元の世界に戻れないということも話したが、特に悲しむ様子はなかった。
「それほど遠くの地なのか。しかし、わたしは戦いで家族である騎士団を失った。ついていくのは忠誠を誓ったシンヤの他にいない」
「わたしも別に気にしないわ。シンヤにダンジョンを破壊されちゃったし……そもそも、いまの私はシンヤがいないと生きていけないもの♡」
「妻として、わたくしもシンヤさまと共にいる義務がありますわ」
三人ともそう言い切って見せた。
 特に、魔王討伐の暁に娶ることを約束された姫君であるマリア。物分かりがよく、従順ないい子だ。何を頼んでも断ることのない、良妻の鏡のような人物だった。
 俺にはさっきから気になって仕方ないことがあった。他の三人は気付いていないが、今すぐにでもどうにかしないといけない。俺が変人だと思われてしまう。
「三人とも、予定を変更だ。先に服を着替えよう」
鎧を着込んだアリサ。禍々しい装束ののリリス。豪華絢爛なドレスのマリア。全員の存在が、この空間から浮きに浮いていた。
今俺達が歩いているのは、俺の家から出て数分の商店街だった。街を行く人々がほ百パーセント俺達のことを好奇の目で見つめている。コスプレ集団か何かだと思われているようだ。
 アリサは俺の隣で、感心の表情で左右に並び立つ店たちを眺めている。
「それにしてもシンヤは遠い国から来たっていうのは聞いていたが、こんなにも物珍しいものばかりとはな」
鎧をガシャガシャ言わせながら堂々と歩くアリサに、小さな男の子が近づいてきた。
「お姉ちゃんかっこいい! その服俺にもちょうだい!」
「何を言っている!? この鎧は帝国騎士団の者だけが着ることを許される誉れ高い鎧。 簡単に貸し出す事など出来るわけがない」
「え……ご、ごめんなさい」­­
 槍を取り出しかねない勢いで叱るアリサ。ビビった男の子は、一目散に逃げて行った。周りで見ていた者たちからの視線が、さらに冷たいものになった。困ったもんだ。
「まったく、無礼な子供だ。騎士の誇りを馬鹿にしているつもりか」
「この近辺の者たちは、アークと異なる文化に生きてるんだ。礼儀知らずの言動も許してやれ」
「シンヤがそういうなら、許してやるが……」
 アリサは仕方ないな、と腕を組んだ。その隣で、リリスが口に手を当てて、目を細める。
「なんだか、視線を感じるわね……わたしたち、目立っているみたいよ。どうしてかしら」
「リリスさんがいるからではないでしょうか? リリスさんが一緒にいると、いつも男の方の視線を集めているではないですか」
「皆、わたしの女としての魅力にメロメロだものね。確かに、じろじろ見られるのは慣れてるんだけど……普段と、視線の種類が違うのよね。いやらしい目線ではなくて、好奇の目線を向けられている気がするわ」
「どうしてでしょうか、シンヤ様」
 二人が純粋に疑問だ、という感じで俺を見つめてくる。
「ここニッポンでは、アークでみんなが着ているような服を着ている者は、珍しいんだ。たとえば、魔物がいないから、アリサみたいな鎧を身に着ける必要はない」
「文化の違い……というものですか?」マリアは首をかしげる。
「なるほどね。まあ、わたしはずっとダンジョンで勇者の相手ばかりしていたから、外の世界の女がどんな装いかなんて、気にしたことがなかったんだけど。そういうことなら、ニッポンで一番魅力的な服が欲しいわ♡」リリスはうふふ、と妖艶に笑う。
「魅力的と言っても、色々種類があるからな。おしゃれ、とか、セクシーとか。あとで選んでやる」
「ふふ、ありがと、シンヤ♡」
「わたくしも、ニッポンで最高級の服が欲しいですわ」
「それも後でな」
「嬉しいです、シンヤさま」
「わたしは、別に服にこだわりなどない。一番普通な服がいい。それより、あの服はなんだ? 面白い見た目をしているな」
 相変わらず周囲をきょろきょろ見ていたアリサは、道行く女の子たちを指さした。
 それは、帰宅途中の女子高生たちだった。セーラー服。ギンガムチェックのプリーツスカート。膝上までの黒い二―ソックス。制服のことを言っているらしかった。
「あれは、ニッポンで妙齢の少女が着ることを定められている服だ。アリサも着てみたいか?」
「セイフク、というのか。あの赤と黒が交差した色使いは騎士団の使うシンボルと同じものだ。気に入った」
「似合いそうだな。用意しておく」
 見当はずれなことを言っているが、実際、十七歳のアリサにはぴったりだろう。可愛い制服姿がすぐにイメージできた。
 近くにあった百貨店に入り、婦人服店に入店する。好きな服を選ぶように言うと、マリアとリリスは嬉しそうに服を漁り始めたが、アリサだけはもじもじして選びあぐねていた。
「可愛らしい服ばかり……わたしには似合わない」
「俺が選んでやるから、とりあえず着てみろ」
「やめろ、恥ずかしい……あまり妙な服を選ばないでくれ」
 数分後、思い切り可愛いヒラヒラした可愛い服を着たアリサが、試着室から出てきた。
 鎧を脱いだアリサの身体の線は細く華奢で、普段槍を振り回しているのが信じられないくらいだ。胸もなかなか膨らんでいて、女らしい身体の線を強調するその服がますます彼女の魅力を引き立てている。
「なんだこれは……っ! あまり可愛いのを選ぶなと言っただろう……! は、恥ずかしい……」
「決まりだ。これにしよう」
「嫌だ! こんなもの、すぐに脱いでやる! 足がすうすうして気が気じゃないっ!」
 アリサはもじもじと太ももをすり合わせ、それを隠そうと短いスカートを下に引っ張っている。
「あら、随分見違えたわね、アリサ♡」
「可愛らしいですわ」
 別の試着室から出てきた二人も、現代らしい姿になってますます魅力的だった。
 リリスはさすがのセンスで、大人びたお姉さんという感じの出で立ちだ。肩を出したオフショルダーの服で色気を漂わせている。
 マリアのほうはなぜか、ラフなTシャツ姿だった。ハートマークがプリントされていたり、アルファベットが書かれていたり、可愛いことには可愛いが、姫君らしさはどこへやらという感じだ。
「その服が気に入ったのか、マリア?」
「ええ! こんなに着心地のいい衣服は初めてよ! 薄くて軽くて、最高ですわね! きっとニッポンでも最高級の衣服なのでしょう?」
 色々言いたいことはあったが、何も言わないでおくことにした。
「……まあいいか。それにしよう」
 俺はポケットからお札の束を取り出して言った。
 実は、女神にある程度の現金を用意しておくように事前に頼んでおいたのだ。金銭的にはしばらく事欠かないはずだった。
「こんなはしたない服を着て街を歩くなんて、信じられない……っ!」
「ニッポンの女の子はみんなこうだぞ」
「そんなに可愛いのに、もったいないわよ、アリサ♡」
「似合ってますのに、脱いでしまうのですか?」
 アリサはしつこく嫌がっていたが、みんなでべた褒めしてあげると、まんざらでもなさそうに文句を言うのをやめた。
 そういうわけで、再び俺たちは衣服を整えて新居に向かって街を歩き始めたが、やはりまとわりつく視線は消えなかった。リリスもそのことに気づいて、俺の腕を指でつんつんつついてくる。
「やっぱり、わたしたち目立ってるわね。何がいけないのかしら」
「単純に、お前らが可愛いのがいけないのかもな。俺はこの地では無名の凡人だ。三人もこんなに可愛い子を連れてるのは確かにおかしい」
「あら、そうなの。でも、シンヤは世界を救った勇者様だもの。わたしたちみたいな美女たちを従えて当然よ」
「美女……っ! わ、わたしなんかが……?」
「そんなことないと思うわよ。こんなに可愛い子が、鎧なんか着て戦っていたなんて、可哀想♡」
「わ、わたしはリリスと違ってシンヤに媚びを売るためにここにいるわけじゃないっ。シンヤを魔物たちの残党から守るためにここにいるんだっ」
「そんなこと言っちゃって。シンヤと夜な夜な愛し合ってるくせに♡」
「や、やめろっ! あれは、その、しょうがないんだっ! どうしようもなくはしたないリリスと一緒にするなっ」
 相変わらず言い争っているアリサとリリスを尻目に、マリアは素直に俺にくっついて、腕にすがってくる。
「わたくしはこうしてシンヤさまと共にいられて光栄ですわ。今晩もぜひご一緒させてください」
 俺は内心ドキドキするのを抑えて、クールな自分を保つ。
「そう焦るな。これからは四人一緒に一つの家で暮らせる。いつでも同じベッドで寝れるんだ。そろそろ着くぞ。あの大きな建物が、俺たちの城だ」
 ようやく到着したそこは、この辺りで一番の超高級マンションだった。
 女神と約束し、このマンションすべてが俺の所有物になるよう手配してもらったのだ。俺たちが使うフロア以外は、他の人々に貸し出し、高額の家賃を払ってもらう。働かずとも豊かな生活ができる仕組み。俺はこれから過ごす遊び呆けたり暇を持て余す日々が楽しみになって、思わずにやけてしまった。
「す、すごい。こんなに大きな建物は初めて見るな……!」
「こんなにおしゃれなところに住めるのね♡」
「さすがシンヤさまです」
 俺は感嘆する三人を連れて、エントランスから中に入っていった。
 リリスの言った通り、ここが正真正銘俺たちの新しい愛の巣だ。この三人と思う存分楽しめると思うと心が躍る。
 俺は、アリサとの出会いを回想し始めた。最初はなかなか波長が合わなかった彼女だが、今となってはすっかり俺のものだ。
(つづく)
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剣と魔法の世界からお持ち帰りしました(1)

新作「異世界もの」を連載開始!

<INTRODUCTION>
「冒険の中で出会った女の子たちを、元の世界に連れ帰っても構いません」
異世界転移者シンヤは、魔王との最終決戦に勝利した――
魔王との勝負に勝利し、異世界での役割を終えた時、シンヤが女神に伝えられたのは、元の世界に戻らなければならないという残念な事実。その謝罪として、「異世界から気に入った人を連れ帰る」ことを許可される。
シンヤは、冒険の中で出会った女騎士のアリサなど女の子たちを日本に「お持ち帰り」していくのだった。

シンヤは人々を従わせ、配下とする王の力・〈魔痕〉によって異世界を救う英雄となったが、その魔痕は女の子たちを発情させてしまう効果を持っていた。節度ある王であろうと出来るだけセックスを我慢しようとするシンヤだが、可愛い女の子たちに誘惑され我慢の限界に達し……? 

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〈日本――1〉

 どすん、と尻から落ちた。
 突然のことで、最初は何が起きたのかわからなかったが、周囲を見てはっとした。
 ここは、懐かしい俺の一人暮らしの家だ……!
 半引きこもり大学生として、ろくに学校に行かず毎日ゲームばかりしていた俺の部屋。机の上にはバイトで溜めたお金で買ったPCが並び、画面にはオンラインゲームの戦闘終了画面が表示されている。
 隅には大量の漫画が積み重ねてあって、何十冊とある連載漫画も、最初から最後まで全部揃っている。
 カップラーメンの空の容器が放り出してあり、ペットボトルのお茶が転がっている。
 ひどい有様だ。でもそのひどさ加減が、間違いなく俺の部屋だと証明していた。
 そう、俺はなかなかのクズ大学生だった。
 自分の人生のつまらなさに絶望して、困り果てていたところに、女神さまの呼び声があり、異世界に転生したわけだ。女神さまに言わせると転生というより転移らしいが、そんな細かいことはどうでもいい。
 とりあえず俺は転生先の剣と魔法の世界で、ちょっと高めのステータスを活かして、魔王を倒したのだ。冒険の日々はいつも輝いていて、「生きている」という感じがした。
 帰ってきてしまった――そのことがひしひしと感じられて、俺はため息をついた。
 だが、俺は女神との約束を思い出した。
 ――誰かを現実に持ち帰れる。
 それなら、俺の現実はバラ色になるはずだ。
 喜びが身体を突き抜けたとき、どすん、と二つ目の音がした。
「いたぁっ……な、なんだ……?」
 隣に、女の子が落ちてきた。虚空から突然現れたのだ。
 その子は、全身に騎士鎧を纏っていた。体にぴったりとフィットする、金属製の鎧。大きめの胸を覆う装甲は、形に合わせて膨らんでいる。
 女騎士アリサ。俺と冒険を共にした異世界の住人だ。
 毛先がウェーブした栗色の髪が、窓から吹く風にたなびく様子は、相変わらず綺麗だ。
 美しいというより、可愛らしい感じの顔つきで、きょろきょろと俺の部屋を眺めまわしている。
 長く男だらけの騎士団の中で生きてきたせいで、男のような口調の女なのだが、その声や体から、女らしさが滲みだしている。
「アリサ!」
 声をかけると、俺の存在に気がつき、慌てた様子で問いただしてきた。
 騎士らしくしっかりした振る舞いをしようと頑張っているのが、どことなく可愛らしい。
「ここはどこ、シンヤ! まさか、新たなダンジョンに閉じ込められたのか!?」
「慌てるなって。敵はいない」
 手にした鈍く輝く槍を油断なく構えたアリサに、槍を下ろすよう言った。
 まだ何が何だかわからないというように、その表情からは警戒の色が拭えない。
「とりあえず、落ち着けって。ほら、ここに座って」
「あ……あぁ」
 アリサは鎧をガシャガシャ言わせながら、俺のパソコンチェアに座った。
 娯楽用品ばかり並んだ俺の一人暮らし部屋には、戦闘に備えたゴツい見た目がそぐわなくて、なんだか笑ってしまう。
「笑ったな……? 何かおかしい?」
「アリサの服が、この部屋にこんなにそぐわないとは思わなかったよ」
「はぁ? シンヤこそ、その服装はなんなんだ。魔物に襲われたらひとたまりもないぞ」
 俺は、転生前に着ていた、ごく普通のTシャツを着ていた。
 彼女から見たら、おそらくぺらぺらの紙装甲なのだろう。だが、この現実世界では、魔物から身を守る装甲など必要ない。日頃普通に生活していれば、戦うことすら一切ない。
「これが普通の服装だよ。騎士鎧、脱いだらどうだ。ここには魔物はいないからな」
「そうなのか……? いいえ、油断は禁物だ。魔物はどこから現れるかわからない。見知らぬ土地で鎧を脱ぐなんてもってのほかだ」
「あー、そうか。それなら、頭だけでも外してくれ」
「シンヤがそこまで言うなら……」
 アリサは頭部装甲を外し、俺の机に置いた。つややかな髪があふれ、ふわりと舞った。
「というか、なんで魔物がいないって知ってるんだ? シンヤはここに来たことがあるのか?」
「ああ。ここは俺の部屋だ」
「シンヤの部屋……? 冒険者に決まった住処はない。わたしたちは住む場所を定めない流浪の身のはずだ」
「お前、前から思ってたけど頭固いな……なんていうかな、故郷みたいなもんだ」
「シンヤのふるさとか! それはすごい」
 ようやく理解してくれたようだ。
 アリサはしげしげと感心の眼差しで、俺の部屋を眺め始めた。
 と、その時、三つ目の落下音が聞こえた。どすん。アリサの隣に落ちてきた人物は、俺が望んだとおりの人物だった。
「リリスじゃないか!」
「いたぁい……お尻を打っちゃったじゃない……」
 そこには、妖艶な雰囲気の美しい女が、自分の大きなお尻をさすりながら座っていた。
 魔女リリス。異世界のダンジョンの中ボスでありとともに、俺のパーティの一員である女だ。
 アリサと違って穏やかに、俺に笑顔を向ける。色っぽい喋り方は、耐性のない男たちをすぐに虜にしてしまうほどだ。
「あら、シンヤじゃない。何か魔力とは違う、強力な力でここに連れてこられたようなんだけど……」
「そうだ。お前らは、俺がここに連れてきた」
「突然呼び出すだなんて、わがままね」
「ここは俺のふるさと、ニッポンだ。お前たちはこれから、この国で俺と一緒に暮らしてもらう」
 俺の言葉を聞いて、二人は特に嫌がる様子はない。
「一緒に暮らすのは構わないが……」
「ええ。もともとシンヤと一緒に帝国の城で暮らすつもりだったもの」
 もともと、二人とも冒険が終わった後も俺と一緒に生活するつもりだったのだ。文句がないのは当然だろう。
「ニッポンっていうのは帝国から遠くにあるのか? 言われてみれば空気の匂いが違う気がするが」
「なんだか……妙なにおいがするわね」
「あー、あんまり気にすんな」
 それは俺の部屋のゴミが匂ってるだけかもしれない。
「とにかく、この部屋にいても始まらない。外に出て魔物を退治して安全を確保しなければ」
「そんなに急がなくても、アリサ。もう少しここでのんびりしていきましょう? 折角シンヤと三人きりなんだし、ね♡」
「な、なにが言いたい?」
 アリサの口調はとげとげしいが、頬は少し赤く染まっている。一方で、リリスはやたら色っぽい声で、囁くように言った。
「男と女の睦言よ♡ 一度三人でしてみたいって、言ってたわよね、シンヤ? 魔王討伐も終わったところだし、わたしたちと一息ついてもいいんじゃない?」
「睦言……!」アリサはわかりやすく、頬を真っ赤にした。
「ああ。でも今は気分じゃない。また今度な」
 甘やかしてはいけない。俺は彼女たちの王として、肉欲を抑えこんで、素っ気なくそう答える。
「えぇ? 折角誘ってあげたのに、据え膳食わぬは男の恥って言うのに♡」
「ちょっと考えることがあるんだ。とりあえず俺を含めて三人か。さて、これからどうするか」
 うーん、と伸びをして、俺はここからの身の振り方を思案した。
 俺は女神に頼んで、こちらの世界でも楽しくやっていけるように出来るだけ手を尽くしてもらっていた。
 あの後女神と約束したことを思い出す。俺達に必要な新しい家を、すでに用意してもらっていたはずだ。たしか……この家の近くと言っていた。
「よし、まずは俺達の新居に向かおう」
「新居?」
「きっと、わたしたちとシンヤの愛の巣よ♡」
「あ、愛の巣だと……っ!」
アリサが顔から湯気を出す。想像して興奮してしまったみたいだ。
四度目のどしん、という音が部屋に響いた。
 騒がしいな、と思いつつも、どんどん異世界人たちがこっちの世界に来てくれて、嬉しい限りだ。
 またしても、俺の望み通りの人物が、こちらの世界に来てくれていた。
「いたた……あ、シンヤさま! ここは一体どこでしょうか……?」
 絢爛豪華なドレスを身に纏った、まるで人形のように美しい姫君が、俺の汚い部屋の床に座り込んでいた。
 金色に輝く長い髪、宝石のように青く澄んだ瞳。
 彼女は、俺が結婚する予定だった帝国の十七歳の姫、マリアだった。
(つづく)
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剣と魔法の世界からお持ち帰りしました(0)

新作「異世界もの」を連載開始!

<INTRODUCTION>
「冒険の中で出会った女の子たちを、元の世界に連れ帰っても構いません」
異世界転移者シンヤは、魔王との最終決戦に勝利した――
魔王との勝負に勝利し、異世界での役割を終えた時、シンヤが女神に伝えられたのは、元の世界に戻らなければならないという残念な事実。その謝罪として、「異世界から気に入った人を連れ帰る」ことを許可される。
シンヤは、冒険の中で出会った女騎士のアリサなど女の子たちを日本に「お持ち帰り」していくのだった。

シンヤは人々を従わせ、配下とする王の力・〈魔痕〉によって異世界を救う英雄となったが、その魔痕は女の子たちを発情させてしまう効果を持っていた。節度ある王であろうと出来るだけセックスを我慢しようとするシンヤだが、可愛い女の子たちに誘惑され我慢の限界に達し……? 

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〈日本――4〉

 アリサは、服屋に寄ったときに俺が買っておいたベビードールを身に着けていた。
 似合うかどうか、半信半疑のまま、そのセクシーな衣装をリリスとアリサに渡しておいたのだが、こうして実際に着てもらうと、抜群の破壊力だった。
 ピンク色の可愛らしいベビードール。透け透けの薄い生地で編まれていて、アリサのスタイルの良い女体が惜しみなく披露されてしまっている。たわわな胸の部分だけ透けていないのが、また劣情をそそる。
 下に着ているパンティがピンク色なのもわかってしまうくらい、透けていた。
 剣と魔法の世界の女騎士、アリサ。毛先がウェーブした栗色の髪をなびかせ、可愛らしい顔ながら騎士団の一員として活躍していた女。
 そのアリサが、今、完全に発情しきって俺を求めていた。
 俺に近づき、腕をそっとつかんでくる。とろんとした目つきに、ごくりと唾を飲んだ。
「その……いつもの、アレなんだ……わかるだろう……?」
 囁きながら、アリサは左右に開くようになっているベビードールを開いて、その部分を見せる。
 白くすべすべとした下腹部が、へその下まで半透明のベールから解き放たれた。
 そこには、異様な紫色の印が刻まれていた。刺青のように、消えようのない印として。
 俺は、それが何か知っている。俺がこれを刻み付けたのだから。
 さっきまで風呂で想像していた卑猥な行為が、実現しようとしている。自制しなきゃいけないはずなのに、思わず理性の枷が外れてしまいそうになる。
「な、なんのことだよ」
 今日のところは我慢しようと意識を反らそうとするが、アリサはさらに俺にしなだれかかってきた。腕に、柔らかい感触が、ぴったりとくっついている。
 その髪からふわっといい匂いが漂って、くらくらとしてしまう。
 アリサは、上目遣いで俺をじっと見つめながら、自分の下腹部を指さした。
「ここだ、ちゃんと見てくれ……こんなにも魔痕の光が強まって……はぁ♡」
 温かい、甘い吐息が、俺の首筋に吹きかけられる。全身が痺れていくようだった。
 アリサの太ももが、勃起し始めた股間にぐりぐりと押し付けられる。
「お、おい……やめろ」
「やめない♡ シンヤだって、本当はしたいんだろう? ほら、こんなに固くなって……ふぅ♡」
 普段からは考えられないような卑猥なことを口走りながら、アリサはさらに、俺の手のひらをつかんで、自分の身体に導いていく。
「アリサ、お前……」
「わたしの身体を、触りたくなってきたか……? いいぞ、シンヤに捧げたこの身体、好きにしていいんだ……」
 導かれた俺の手のひらは、肉付きの良いふともも、お尻、すっきりと痩せたお腹を撫で、その胸へと向かっていく。
「もちろん、この胸もシンヤのものだ。好きなだけ、揉んでいいぞ……♡」
「あ、アリサ……っ!」
 ついに、手のひらがそのマシュマロのような触り心地の胸へと到達する。
 もう我慢できなかった。俺は本能の赴くまま両手でアリサのおっぱいを揉みしだいてしまう。Fカップはあろうかという、騎士にしてはボリュームたっぷりのおっぱいだ。
「あんっ♡ やっとその気になってくれたか……そうだ、もっと揉んでくれ……」
 男みたいな喋り方をするアリサが、いやらしいメスの嬌声をあげる。魔痕の光がさらに強まり、アリサが感じているのが簡単に見て取れた。それだけではない。アリサの俺に対する狂おしいまでの興奮が、魔痕を通じて俺に伝わってくる。
 ――シンヤのことが欲しい。もっと触られて、滅茶苦茶にされたい。
 そんな思いで頭がいっぱいなのが、俺にはわかってしまうのだ。今の彼女には恥じらいなどなく、王である俺の子種を受け止めたいという本能が異様に強まっていた――



<アーク――???>

 ついに、長い冒険が終わろうとしていた。
 ダンジョン最深部――地下五十階、瘴気漂う悪夢の辺境。俺たちはそこで、この世界の滅亡へと導く根源たる魔王と対峙していた。
 地下神殿のようなフィールドの中央に鎮座する巨大な存在。なんとも形容しがたい、禍々しいそれが、魔王だった。
 その魔王が今、たった三人のパーティーによって、倒されようとしている。
「ああああぁぁぁッッ!!!」
 この世界〈アーク〉を救う英雄として、魔王に俺は剣を振り下ろした。その強力な一撃に、魔王は怯み、じりじりと後退する。すでに俺のパーティーメンバーによって数多の攻撃が繰り出され、その体力は残り僅かなはずだった。
 もう少しで、アークを救うことが出来る。俺は隣にいる者たちを鼓舞した。
「あと少しだ。やれ、アリサ! しくじるなよ」
「わ、わかってるっ」
 その鎧を着込んだ可憐な少女は、恐れゆえか、冷汗をかき、カタカタと聖剣を握りしめる腕を震わせている。
 アリサ――元帝国騎士団所属の、十七歳の女騎士。俺とのパーティを作った最初のメンバーだ。
 全滅しかけていた帝国騎士団の中から、俺が救い出した当初、彼女は、戦うことそのものにトラウマを抱いてしまっていた。しかし今は、こうして勇気を振り絞って、この世界で最も強力な魔物を立派に相手している。
「アリサはここまで数えきれないほど魔物を倒してきた。自分を信じろ」
「だ、だからわかってるってっ! 行くぞっ、剣技・エクスカリバーッ……!」
 聖剣が白く輝かしい光を帯び、渦を巻く。
 その剣が振り下ろされたとき、光は怒涛となって魔王に襲い掛かった。魔王がおぞましい悲鳴を上げる。相当なダメージが入ったはずだ。おそらく、あと一撃でその存在は塵となって霧散するだろう。
 だが刹那、空間に満ちた瘴気が濃度を増した。魔王の秘めたる大技が来る――俺は隣にいる者に命じた。
「リリス! 防御だ!」
「慌てなくても大丈夫よ。まかせなさいっ」
 落ち着いた口調。紫を基調とした、どこか妖艶な装いの美しい女は、手のひらをゆっくりと掲げた。
 リリス――ダンジョン中ボスとしてかつて俺たちに立ちはだかった魔女。俺の力に惚れ、今はパーティーの一員として活躍している。
 彼女を中心に魔力による強力な防壁が張られた。
 それにあわせるかのように、魔王を取り巻く瘴気が爆発した。驚異的な威力を誇る全体攻撃。もし少しでも防壁が遅れていたら、俺たちのパーティーは全滅していただろう。
 だが、これで脅威は過ぎ去った。あとは、俺が魔王を仕留めるのみだ。
 俺は、右手の甲に刻まれた印に意識を集中させる。王の証たる、禍々しく紫に輝く魔痕。
 多くの臣下たちの持つ力が共有され、自分のものになっていくのが分かる。これは俺だけの力ではない。俺に従う者たちから少しずつ集めた力が、俺を強くした。
 やがて紛れもない強大な力を集めた右手で握った剣を、魔王へと振り下ろした。
「これで終わりだ、死ねッ!」
 異様なまでに膨れ上がった魔力が、轟音と共に一気に放出され、風を切り裂き魔王の身体の中心を貫いた。
 断末魔が響く。地下神殿全体が振動するほどの衝撃が走った。凝縮されていた闇が解き放たれるかのような衝撃。
 魔王は消え去った。俺たちは、この世界を救ったのだ。
「わたしたち……やったんだ」
 アリサがそう呟くと、気が抜けてしまったようでその場にへたり込んだ。
 かくして――俺たちの冒険は幕を閉じた。



 というのは、思い出話になってしまった。
 大変でも、楽しかった冒険は終わってしまい、俺は異世界での役割を全て遂げてしまった。
 魔王を倒した暁には、帝国の王女と結婚させてほしい。そういう約束を取り付けていた俺は、王としてこの異世界で贅沢の限りを尽くそうと思っていたのだが、そううまくは行かなかった。
「信也。あなたの役目は終わりました」
 俺はいつの間にか、真っ白な世界にいた。どこを見ても真っ白で、自分が立っているのか、浮いているのかもわからない。
 一度経験した風景だった。俺がこの世界に転生するときにも、ここに呼ばれ、転生先が決められたのだ。
 目の前にいるのは、白い羽衣を着た美しい女神様。今は少し申し訳なさそうな表情をしている。
「その通りだ。俺は魔王を倒した。うまくやっただろ」
「はい。信也さんはこの世界を救ってくださいました。感謝してもしきれません。本来なら、この世界で存分に楽しい余生を過ごしてもらうところですが、信也さんの場合は、ちょっと違うんです」
「え? なんでだよ。俺はその余生を楽しみに、これまで頑張ってきたんだぞ」
「申し訳ないのですが……信也さんの場合は特殊なんです」
 戸惑う俺に対し、女神は淡々と説明した。
「信也さんはもとの世界で死ぬことなくして、異世界にやってきましたよね? つまり、正確に言うと、信也さんは〈転生〉ではなく、〈転移〉をしました。こういう事例は少ないんですが、もとの世界で死んでいない以上、辻褄合わせのためにもとの世界に戻らなくてはいけません」
「えーー!? 困るよ。せっかく剣と魔法の最高の世界に来たのに、帰らなきゃいけないの? 急にそんなこと言われてもなぁ」
「本当なら最初に説明しておくべきなんですが、そうすると勇者様のモチベーションが大変下がってしまうということで、今回は話さないでおこう、とわたしたちで話し合って決めてしまったのです」
「そんな大事なこと、勝手に決めないでよ! じゃあ俺は、せっかく異世界で頑張ったのに、もとのつまんない現実に戻んなきゃいけないの? 俺の頑張りを返してよ」
「仰せの通り、こちらの都合で迷惑をかけてしまいました。謝罪の気持ちを込めて、一つ案を用意しました」
 女神の言葉が、不思議な空間に響き渡った。
 その言葉が、俺の第二の人生、いや第三の人生を決定づけることになった。
「信也さんは、異世界から現実にお好きな方を何名でも連れ帰って構いません」
 現実に連れ帰る。そう聞いて、何人かの名前が頭の中に浮かんだ。
 同じパーティのアリサとリリスはもちろん、他にもたくさん、異世界で気に入った人たちがいる。
「なるほど。誰でもいいの? たとえば、俺と結婚する予定だったお姫様のマリアとか」
「ええ、構いません。今回は転移を行う前にしっかりと、異世界の人々の記憶の大規模な改変を行います。信也さんは伝説上の存在として語り継がれることになるでしょう」
「ふーん、まあ悪くないかな」
 異世界で俺は有名人として名を残すことになる。
 世界を救った王として贅沢三昧というわけにはいかないが、好みの人を現実にお持ち帰りできるとなれば、実質異世界にいるのとさして変わらない。
 現実のほうが便利なことはたくさんある。食事がおいしかったり、色々と清潔だったり。そこを加味すれば、かなり良い提案と言えた。
「他にも、現実で出来る限り快適な生活を送れるよう、打てるだけ手は打たせていただきます」
 その言葉が決定打になって、俺は女神の提案に乗っかった。
 随分と頭の柔らかい女神さまで助かった。これで、今後のことは心配しなくていいだろう。
 ということで、俺は異世界人を連れて、現実に帰ることになった。
(つづく)
<書籍化>ふたなり女学園へようこそ 上<完全版>
<電子書籍>やんデレはーれむの作りかた 上<リライト>


〈書籍化〉やんデレはーれむの作り方 上〈ほぼ新作〉


愛する妻が快楽堕ち!~夫に無許可で中出し放題、町内のお手軽オナホール! ダウンロード販売
新たに書籍「やんデレはーれむの作り方 上」をAmazon kindleストアにて販売開始いたしました!

やんデレはーれむの作り方 上 99円
s-やんでれ 表紙 上 案5

試し読みはこちら

(表紙の画像について)表紙の画像は、[ジュエルセイバーFREE]の素材を利用しています。この素材を継続して利用する場合は、公式サイト(http://www.jewel-s.jp )からご自身でダウンロードしていただくか、ご利用規約に同意していただく必要があります。同意しない場合は素材のご利用はできませんのでご注意ください。

こちらの書籍は、三年前に完結した過去作「アンステイブルラブガーデン」を全面改稿したものです。物語からキャラまで、多くの変更を加え、完全に新しい文章で構成しなおしています。
(紹介文)
「ハーレムの美少女たちは、全員変態!?」
異様にモテるイケメン最低最悪主人公の祐は、いつも美少女・美女たちに囲まれていた。
妹の彩。大人のお姉さんの美佳。幼馴染の萌恵。
しかし、大きな波紋が起きた。祐が独占欲の強いお嬢様の桐華を新しくハーレムに迎え入れたのだ。
祐は彼女たちの気持ちをロクに考えず、あんなことやこんなことをして存分に楽しむのだった。
四人の女の子たちのうち、一人がヤンデレ化することを知らずに……。
ノクターンノベルズに掲載の小説「アンステイブルラブガーデン」がほぼ全編のリライトを経て電子書籍化!
上巻はお嬢様の桐華と幼馴染の萌恵が主に活躍。

CONTENTS
CHARACTERS
1 俺と四人の可愛い女の子たち
2 ハーレム崩壊の危機
3 桐華との初夜
4 作戦会議
5 萌恵の秘密
6 俺だけの淫乱メイド

価格は今回も、99円! 
いわば「試し読み価格」で原稿用紙約90枚分を読んでいただけます。
これを読んだうえで続巻に手を出すかどうか考えてもらえるようになっていますので、kindleを使ったことがないよ、という方はこの機会にお持ちのスマホにアプリをダウンロードしてみてください。
(kindleunlimitedに加入の場合、無料購読可能)

三年かけて培った実力で書き直し、完全に生まれ変わった作品となっていますので、ぜひご一読ください。
今回は、本文の一部を公開! 各シーンから集めたフラグメントをお楽しみください。

……
「ねえねえ、祐。それで、皆に言わなきゃいけないことって、何?」
「わたしもそれ、気になってたの。わざわざ祐くんからわたしたちを呼び出すだなんて、珍しいじゃない」
 二人の言う通りで、俺は三人をこの場所に呼び出したのだった。
 折角この店に来てまで予定を合わせたのに、萌恵はいなくなってしまったけれど、二人にだけでもとりあえず発表だけしてしまおう。俺はそう思って、店の外に待機させていた、ある女の子にRINEで店内に入ってくるように促した。
「実は重大発表があって」
 そして、その女の子が俺たちの席にやってくる。彩はその子を見て首をかしげ、美佳さんはある程度察しがついたのか真顔になった。
 現れた女の子――まさにお嬢様を体現したような容姿。お上品なワンピースを着こなし、端正な顔立ちで、姿勢の良さ、立ち姿に品の良さが滲み出ている。
 彩はあからさまに顔を歪ませて、恐れるかのように言った。
「もしかして、祐、この人……」
「こちら、水無月桐華さん。俺の彼女だよ」
「か、かのじょぉ〜〜!?」
 彩はものすごい形相で桐華のことを睨みつけ、美佳さんはあまりにも冷ややかな目線を向けていた。
 しかし、桐華は動じることなく、俺ににこりと微笑んでから、静かに言い放った。
「そういうわけで、祐くんには、わたし以外の女の子と遊んでほしくないんです。だから、今度から出来るだけ祐くんに近づかないでください」
 彩も美佳さんも、二の句が継げずに、黙り込んでしまった。
 桐華はさっきまで萌恵がいたポジションである俺の隣に座り、俺に寄り添った。俺も、桐華の腰を片腕で抱いた。
「そういうわけだから……ごめん、二人とも」
 もともと彼女なんて作らずに女の子たちと遊び歩いていた俺が、ついに彼女を作った。
 彩も美佳さんも、なぜ? という思いでいっぱいなのが伝わってきた。それには深いわけがあったが、俺は何も説明せずにただみんなに笑いかけた。

……

 ありえない――その気持ちはみんな共通だった。
 その日の夜、わたしたちの間ですぐに緊急会議が開かれた。わたしと萌恵ちゃん、美佳さんの三人が入っているRINEグループはわたしたちの悲鳴で阿鼻叫喚になって、祐が桐華とかいう女とどこかに行ってしまった後わたしたちはそのままの勢いで別の喫茶店に集まった。
「な、なんなのあの女~~!?」
 わたしは怒りを抑えきれずに、食べていたフラッペをガタン、とテーブルに叩きつけた。
 妹であるわたしを差し置いて、祐と二人きりだなんて。さらに、わたしたちと祐を引き離すような真似をするだなんて、万死に値する。
 ガリガリと氷を噛んでいると、隣に座った萌恵ちゃんもコーヒーフラペチーノをストローでごくごくと一気飲みして叫んだ。
「信じられない……! わたしがどれだけ祐くんと長い間一緒にいたと思ってるの!?」
「萌恵ちゃん、ちょっと声大きすぎ。っていうか、祐と一緒にいた時間は妹のわたしのほうが長いから。生まれたときからずっと一緒だったんだからね」
「はぁ? 妹なんだからノーカウントでしょ? わたしは祐くんの幼馴染なんだよ? お・さ・な・な・じ・みっ!」
「ノーカウントってどういうこと!? ちょっと聞き捨てならないよっ」
 わたしは隣の萌恵ちゃんといがみ合う。
 バイトが終わった萌恵ちゃんは、眼鏡をかけて、ずいぶんと気の抜けた服装をしている。祐がいないからって、だいぶ楽な格好だ。そういうだらしないところは祐にもきっと伝わってる。わたしはそう思って、萌恵ちゃんを見下した。
 妹だから――そう言われるのが一番嫌だった。

……

 俺は、女の子とセックスするのが大好きだ。
 女の子の服を脱がせて、女の子のすべすべした肌に触れて、女の子の柔らかいおっぱいを揉んで、女の子と舌を絡め合わせて、女の子のナカに自分のものを突き込む。そういうことが好きだ。
 これまで何度も、色んな女の子を味わってきた。高校生の時の同じクラスの女の子。部活の先輩・後輩の女の子。幼馴染の萌恵。みんなそれぞれイイ匂いがして、甘ったるい味がした。
 だから一度仲良くなると、どうしてもベッドに連れ込みたくなってしまう。
 ついに今日、俺は初めて桐華の部屋を訪れていた。
「わたしの部屋はこっちです、祐くん」
 桐華は俺の手を引いて、ちょっと頬を赤らめながら言った。男の人を自分の部屋に招くのは初めて、と言っていた。これから起こるだろうことに、ドキドキしているのが伝わってくる。
 まさにお嬢様と言うべき容姿端麗な美貌と、清楚さを兼ね備えている桐華。これまでセックスしてきたのはだらしがない子ばかりだったから、こういう子はセックスのときどういう反応をするのだろう、とそういうことばかり考えてしまう。

……

「祐くんの、セフレかぁ……」
 わたしは自分が実行しようとしていることの虚しさに気付いていた。
 それは、高校生時代のわたしに逆戻りすることを意味していた。本当にそれでいいんだろうか。
 でも、考えてみればわたしは祐くんをまだ嫌いになれていない。いわゆるヤリ捨て、と大して変わらないひどいことをされたのに、それでも祐くんのことが欲しい。
「それなら……」
 実はわたしには、まだ祐の知らない性癖がある。これまで、嫌われちゃうんじゃないかと恐れて教えられなかった性癖が。
 もしそれを受け入れてもらえるのなら、セフレでもいいや、というのが今の結論だった。
 セフレになりたい、と言うだなんて恥ずかしくて仕方なかったけど、それならいっそ性癖もカミングアウトしてしまおうと思ったのだ。
 もしかしたら、祐くんはそういうプレイが好きかもしれないし、そのプレイに満足してくれれば、わたしを今より少し好きになってくれるかもしれない。そう思うと胸が熱くなる。
 何より、わたしがとっても気持ちよくなれる……♡
 憧れの祐くんに、例のあのプレイをしてもらえるのなら、セフレでもいいと決心した。
――祐くんのことが好き!
 きっとこの思いは、体の関係では終わらないはず!

……

 その日、俺はいきなり萌恵に呼び出され、急いである場所に向かっていた。
 萌恵が大事な話があるから、と電話してきたのだ。何を考えているのかわからないけど、珍しく真剣な声音だったから、大変なことが起きたのではないかと俺は心配して駆け付けた。
「他の女の子と遊ばないでくださいね?」
 桐華との約束。頭によぎったが、萌恵の身に何かあった可能性と考慮すると、約束を破ることになってもしょうがないと判断した。
 萌恵にはこれまで色々と優しくしてもらった。幼馴染としてこれまで長い間一緒に過ごしてきたし、童貞を卒業させてもらったのも萌恵だったし、特別扱いしてあげるべきだろう。
 呼ばれた場所は、萌恵の下宿先だった。
 実は萌恵が一人暮らししているこの家に行くのは初めてだったりする。ドキドキしながらインターホンを鳴らすと、びっくりするくらい元気そうな萌恵が玄関ドアを開けて出てきた。
 着ている服がおかしかった。
「お帰りなさいませ、ご主人様♡」
 萌恵はバイト先のフリフリのメイド服を身に着けて、俺にとびきりの笑顔を向けた。

……

ここまでとなります。
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「グラビアアイドルが義姉になった! 涼音編」を最初から読む
<書籍化>グラビアアイドルが義姉になった!
<書籍化>ふたなり女学園へようこそ 上<完全版>


<Amazonアダルト書籍ランキング2位!>ふたなり女学園シリーズ

家庭教師先のお母さんと ダウンロード販売
s-ふたなり 表紙案②
(表紙の画像は、ぱくたそ(www.pakutaso.com)の写真素材を利用しています。この写真を継続して利用する場合は、ぱくたそ公式サイトからご自身でダウンロードしていただくか、ぱくたそのご利用規約(www.pakutaso.com/userpolicy.html)に同意していただく必要があります。同意しない場合は写真のご利用はできませんのでご注意ください。)

(5/7)「ふたなり女学園へようこそ 上」がAmazonのアダルト 小説・サブカルチャーカテゴリ 新着ランキングで2位に、下巻が5位にはいっておりました!
自分でも驚きです……ふたなりというマイナージャンルでここまで食い込めるというのはすごく励みになりました。
今後もノクターンノベルズやこのブログでの活動を疎かにすることなく、電子書籍はあくまで追加エピソードのついた別作品、という位置づけで、連載や短編を頑張っていこうと思います!

お読みいただけた方はぜひ、評価とカスタマーレビューをお願いします! レビューがあると、Amazonのページに表示されやすくなるらしいので…。匿名で投稿できますよ。

ふたなり女学園へようこそ 上 99円
(あらすじ)
「んあぁっ♥ もう、精液出ないですぅっ♥」
白百合女学園のとある教室からは、そんな嬌声が聞こえてくる――

高校一年生の香奈は一つ上の姉・友梨佳と共に「白百合女学園」に転校することになった。
香奈は幼馴染の詩織の股間に、小さな腫れ物のようなものが出来ているのを発見する。それはやがて大きく成長し、はっきりと性器の形を取っていった。そう、この学園には<ふたなり>の存在という秘密があったのだ――

一方、転校初日にふたなりになってしまった姉の友梨佳は、射精の快感を知り、女生徒たちとのセックスにハマっていく。果たして、友梨佳と香奈はこの学園でどうなってしまうのか……?

ノクターンノベルズにて連載していたふたなり小説が完全版として書籍化。
上巻は、姉の友梨佳の物語を中心に進んでいきます。
(紹介記事)
<書籍化>ふたなり女学園へようこそ 上<完全版>
(販売サイト)
ふたなり女学園へようこそ 上

ふたなり女学園へようこそ 下 433円
(あらすじ)
「んあぁっ♥ もう、精液出ないですぅっ♥」
白百合女学園のとある教室からは、そんな嬌声が聞こえてくる――
ノクターンノベルズにて連載していたふたなり官能小説が完全版として書籍化。

詩織は、彩陽にフェラをされ、すっかりふたなりちんぽ快楽の虜になってしまった。香奈は詩織をなんとか止めようとするが、巨乳女教師にパイずりされている現場を目撃してしまい、やがて彼女自身も、淫らな女学園の風習に取り込まれていくことになる――
一方友梨佳は、憧れの夏希先輩に生徒会の謎のパーティーに誘われる。当日、生徒会室で、何人もの女の子たちが体を重ね、快楽を貪る現場を目撃してしまう――
姉妹は本当にふたなり女学園に取り込まれてしまうのか? そして物語の行く末は? 美女・美少女たちが繰り広げるエロ小説、大ボリュームの完結編!
(紹介記事)
<電子書籍>ふたなり女学園へようこそ 下<完全版>
(販売サイト)
ふたなり女学園へようこそ 下


「グラビアアイドルが義姉になった! 涼音編」を最初から読む
<書籍化>グラビアアイドルが義姉になった!


<電子書籍>ふたなり女学園へようこそ 下<完全版>

家庭教師先のお母さんと ダウンロード販売
「ふたなり女学園へようこそ」の下巻が、Amazon kindleストアにて書籍化いたしました!

ふたなり女学園へようこそ 下 433円
s-ふたなり 表紙案②

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(表紙の画像は、ぱくたそ(www.pakutaso.com)の写真素材を利用しています。この写真を継続して利用する場合は、ぱくたそ公式サイトからご自身でダウンロードしていただくか、ぱくたそのご利用規約(www.pakutaso.com/userpolicy.html)に同意していただく必要があります。同意しない場合は写真のご利用はできませんのでご注意ください。)

CONTENTS (下巻)
CHARACTERS
〈香奈 二章〉
〈香奈 三章〉
〈友梨佳 四章〉
〈香奈 四章〉
〈香奈 五章〉
〈友梨佳 五章〉

細かな修正のほか、ノクターンノベルズ版の連載では描かれていない20000字に及ぶ追加シーンが描かれています。原稿用紙換算で言うと、約50枚~60枚ほど。連載の五話分にあたります。

追加シーンの内容は次のようなものです。
・香奈と詩織の仲良しHシーン
・夏希のパイずりHシーン
・美優先生と凛先生に精液を搾り取られる英梨・友梨佳のHシーン(ローション4P)


下巻では、香奈や友梨佳はますますエロい出来事を経験していくことになります。
ふたなり女学園で暮らす女の子たちの秘密、凛先生がふたなりの精液を集めていた理由……上巻で散りばめられていた伏線が回収されていくのはもちろん、物語の結末もニヤニヤ出来ると思います。
香奈が書き上げた物語が、詩織や友梨佳に広まっていき……? 続きは、ぜひご購読してみてください。

今回は特別に追加シーンの一部を公開!

……

 わたしはすでに何度か、詩織と体を重ねていた。
 あの日、生徒会室で先輩たちに犯されて以来、ルームメイトのわたしたちは頻繁にセックスをしていた。同じ部屋にふたなりの女の子がいる……そのことは、抗えない誘惑だった。
 もう一度、おまんこのナカにあの気持ちのいいちんぽを突き込んで欲しい。下腹部をとろ火で炙られるように、欲求がふつふつと湧き上がってきて、勝手に股間が濡れてしまうのだ。

「詩織……♥ 今日も楽しみだなぁ」

 わたしは図書室を出て、自分の部屋に戻りながら、印刷した原稿を読み返していた。
 図書館のPCで執筆したものをコピー機で紙に写して持ってきたのだ。これを書き始めてからずっと、詩織に何度か見せて、一緒に推敲したり、間違っている部分を直してもらったりしていた。
 詩織は、わたしの書いたこの白百合女学園の実態を描いた小説を、楽しんで読んでくれていた。卑猥な表現に顔を赤らめながらも、熱心に読み進めてくれていた。
 ついに完成したこの原稿を読んでどんな反応をしてくれるか、わくわくしてしまう。
 自分の部屋に戻ると、寝間着姿の詩織が出迎えてくれた。

「香奈ちゃん、おかえり♥ また夜遅くまで小説書いてたの?」
「ただいま♥ うん……でもね、ついに完成したの! タイトルも決まったよ。〈ふたなり女学園へようこそ〉っていうの。読んで読んでっ」

……

 生徒会室でのパーティーの後、暗くなった道を、わたしは夏希先輩と二人で寮への帰り道を歩いていた。
 さっきまで繰り広げられていた、甘々でだらしないことこの上ない、女の子たちとのパーティは、一生頭から離れることはない気がする。
 夏希先輩との初めての童貞卒業セックス。優しく導いてくれて、わたし至上最高のセックスを経験できたと思う。
 あの長い舌を絡ませるキス。ぐにゅぐにゅと動くおまんこ。どうしてそんなすごい身体を持っているのかわからないけど、とにかくあんなに気持ちが良いセックスが出来るだなんて、夏希先輩はすごい。

「夏希先輩……♥ 今日はありがとうございました♥ これからももっと一緒にいさせてください♥」
「もちろん♥ あなたを生徒会に招いて本当に良かったと思ってるわ。童貞ふたなりとは思えないくらいよかったわよ♥ ……突然だけど、今夜、あなたの部屋は空いてるかしら♥」
「え……?」

……

 そうして、その晩は一晩中、夏希先輩とセックスしてしまった。
 翌日の朝起きると、夏希先輩はわたしたちの体液で汚れた部屋の掃除や、片付けをしてくれていて、わたしはずっとこの人と一緒にいたいと思わされてしまった。

「早く起きないと遅刻するわよ、友梨佳さん♥」
「ごめんなさい……♥」

 わたしは幸せに包まれながら、朝の準備をした。シャワーを浴びて、体に染みついた淫行の匂いを落として、クラスへと向かう。
 初めてのおまんこセックスを味わった次の日は、普段何気なく過ごしていたこの女学園が違ったものに見えた。何もかも鮮やかに、輝いて見える。これからの生活が楽しみでならない。生徒会の女の子たちと何度でもセックスしたかったし、生徒会に限らず色んな女の子たちとセックスして行きたかった。
 なんて楽しい学園生活なんだろう……♥
 ふたなりになってよかった、と改めて思った。

 それから、わたしはこの女学園で許される限り、女の子たちを犯していった。
 生徒会の女の子たちだけではなく、彩陽に紹介してもらって、水泳部の女の子たちを犯したり、他の部活の女の子たちにも手を出していった。
 毎日のように、女の子たちとセックスする生活。わたしは良いモノを持っているおかげで、どんな女の子でも悦ばせることが出来た。
 そして、ついにわたしは先生たちにも手を出し始めた。生徒たちとセックスする、淫らな女教師たち。彼女たちも、この女学園に染まって淫乱そのものと化していた。
 今日は保健室で、あの先生たちとセックスの約束をしていた。
「楽しみだなぁ……♥ ふふっ♥」

……

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<書籍化>ふたなり女学園へようこそ 上<完全版>
<書籍化>グラビアアイドルが義姉になった!
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<書籍化>ふたなり女学園へようこそ 上<完全版>

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「グラビアアイドルが義姉になった!」に続き、「ふたなり女学園へようこそ」もAmazon kindleストアにて書籍化いたしました!

ふたなり女学園へようこそ 上 99円
s-ふたなり 表紙案②

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こちらの書籍は、ノクターンノベルズにて公開中の小説の一部を補完する完全版となっています。
(CONTENTS)
CHARACTERS
〈香奈 1章〉
〈友梨佳 一章〉
〈友梨佳 二章〉
〈友梨佳 三章〉
細かな修正のほか、ノクターンノベルズ版の連載では描かれていないシーンを追加しました。原稿用紙換算で言うと、約20枚ほど。連載の二話分にあたります。

価格はなんと、99円! 大変手に取りやすくなっています!
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「グラビアアイドルが義姉になった!」では行間を詰めていなかったのですが、今回からは詰めて書籍に最適な形に編集しなおしています。
また、連載では原稿用紙10枚分の一話ごとにぶつ切りになっていましたが、書籍版は物語の区切り方を変更し、香奈編と友梨佳編の並びを最適なものに修正しています。連載版より読みやすくなっていると思います。

上巻は友梨佳の物語が中心で、まず読者さんにこの「ふたなり女学園」に慣れてもらえるような構成にしました。一部の女の子たちが感じたことのない性欲に苛まれ、狂ったように女の子を求めてしまう……その流れにすっと入れるようになっています。
下巻では友梨佳編とは対称的に、ふたなりになってしまった詩織をどうにかしようとする香奈の物語を軸にしました。「ふたなり女学園」の実態を調査していくうちに、香奈は知られざる存在を目の当たりにすることになります。

下巻も出来るだけ早いうちに出版しようと準備中です。価格は400円ほどを予定しています。

単純に、Amazonの市場にも自分の小説を拡散していきたいというのも動機の一つですので、今後も定期的に出版は続けていこうと思います。よかったら購読してみてください。

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<追記>(5/7)ふたなり女学園へようこそ 下 販売開始しました!
販売サイト→ふたなり女学園へようこそ 下
紹介記事→<電子書籍>ふたなり女学園へようこそ 下<完全版>

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