「おはよう、直人?」
誰かが呼びかけている。
この声は……優美さんだ。
泥のように眠りこけてしまったみたいだ。
俺は何をしていたんだっけ……昨晩、三人とえっちしたことが思い浮かんで、あれ、と思った。
なんで優美さんの声が……?
「はっ!」
起き上がると、優美さんが腰に手を当てて、ぷりぷりと怒った表情をしていた。
まずい……涼音さんや侑子さんとセックスしていたのがバレてしまったのだろうか……?
「やっと起きたね、弟君」
「わたしたちがお説教されてたのに、よく眠っていられるわね?」
二人とも、案外けろっとした顔で俺の隣に座っていた。
ネグリジェははだけたままで、昨日何をしていたのかを雄弁に物語っている。
陽菜ちゃんも、ベッドの端っこであわあわと不安そうに、ことの成り行きを見守っている。
(どうしよう……)
ベッドを抜け出して、グラドルの女の子たちと4Pしていたのが、バレてしまった。
優美さんに以前叱られたのにもかかわらず、涼音さんとの関係を断ち切れなかった。しかも、侑子さんとまで関係を持っていたことが白日の下にさらされたわけだ。
優美さんは怖い顔をして言った。
「なーおーと? これから何の話されるか、わかってるわよね?」
「はい……」
「芸能界では、こういうことは、週刊誌に取り上げられて人生が終わっちゃうくらい、いけないことなのよ?」
「はい……」
「一度だけじゃなく二度目だなんて……本当だったら、いくら直人君でも絶交なんだからね」
その言葉を聞いて、一筋の希望の光が差した。
このまま優美さんに嫌われてしまうかと思ったけれど、どうやらそうではないらしい。
「お姉ちゃん……お兄ちゃんのこと許してあげるの?」
陽菜ちゃんがまだ信じられないという顔で言ったけれど、そこに涼音さんと侑子さんがかぶせてきた。
「えー、許していいの? 弟君、種馬みたいにヤリまくりだったよ」
「わたしたち全員に精液注ぎ込んじゃうなんて、羨ましい男の子ね」
「なんにも考えないで種付けして気持ちよかった? くすっ」
「後先考えずに性欲優先しちゃうなんて、最低の男の子ね? うふふ」
さんざんなことを言ってきて、ぐさりと胸に言葉が刺さる。
「ちょ、ちょっと二人とも……やめて……」
「冗談だよー、ね、侑子先輩?」
「うふふ、焦っている姿、可愛いわよ?」
からかいながら笑っているのを見る限り、それほどシリアスな展開にはなっていないらしい。
俺が寝ている間に、優美さんと何を話したのか、気になるところだ。
(なんか優しすぎて、変だな……)
優美さんはもっと怒っても良いはずなのに、なんだか手加減してくれている感じがある。
どうしてだろう……何か裏がありそうで怖い。
優美さんはため息をついて続ける。
「直人ったら……本当に性欲強いのね。いくらなんでも、だらしなさすぎよ。女の子に誘われたら断れないなんて」
「う……っ」
「もう言い訳できないんだから」
「うう……返す言葉もありません」
俺は正座して、頭を垂れる。
まったく、自分のことながら情けない限りだ。
「でも、誘った方もいけないわ。どちらかというと、涼音ちゃんや侑子が積極的に誘っちゃったみたいだし」
「まあ、それは認めるけどね」
「もちろん直人君だけが悪いなんてことはないわよ」
涼音さんと侑子さんも、責めるだけじゃ無くて一応肩をもってくれているみたいだ。
そして優美さんは意外なことを言った。
「起こってしまったことは、仕方ないし……それに、みんなも直人のことが大好きみたいだから」
「これからも、わたしたちと仲良くすること、許してくれるって」
「もちろんエッチもしていいの。よかったわね」
涼音さんと侑子さんは、にっこりと笑顔で言った。
なんだそれは……まさに、俺が夢想していたハーレム状態じゃないか。
それがこんなにも呆気なく成立するだなんて。
一体どう交渉したらそんなことになるのかと、俺は怖くなるばかりだ。
「本当ですか……?」
「その代わり、直人はわたしたち全員分、満足させてくれないとダメだからね?」
「誰かに気持ちが偏ったり、つきっきりになったりしたら、アウトだって」
「高校生が女四人を満足させるだなんて、大変よ?うふふ」
そんなこと、いくらでも頑張る準備はあった。
段々と状況が把握できてきて、身体に活力がみなぎってきた。
何があったのかはしらないが、とりあえず俺は大好きな女の子たち四人と、これからも交際することを許されたのだ。
「直人がわたしのこと、これからもちゃんと好きでいてくれるなら許してあげる」
「もちろん好きでいます……」
素直に即答すると、優美さんはちょっとうれしそうな顔をした。
年上グラドルの二人も、それを聞いて頷いた。
「まあ、直人君が優美のこと好きな気持ちは変わらないと思うわよ。わたしたちグラドルが魅力的すぎたから、セックスするのを我慢できないのはしょうがなかったのよね?」
「まあ、わたしたち……男を誘惑しちゃうえっちな身体、してるみたいだし?」
「一番好きなのは、優美なのよね? わたしにはわかるもの」
「まあ、いいけどね。わたしに夢中になってるときは、弟君はわたしのものだし」
「これからも、隙があったらわたしが一番になれるよう誘惑しちゃうんだから」
「涼音ちゃん、それは反則だって言ったじゃない」
「そうよ、そういうことしたら、追い出しちゃうんだからね」
「はぁい、ごめんなさい」
そこで、優美さんが何か思い出したように言った。
「そうだわ、あのこと、言っておかないとね」
すると、陽菜ちゃんも涼音さんも侑子さんも、示し合わせていたかのように頷き、それぞれ俺に言ってきた。
「弟君って、女の子とえっちしたいって欲求を、我慢できないところあるよね?」
「お兄ちゃん、女の子にすっごく弱いと思うの。すぐ興奮しちゃうし」
「このまま放っておいたらいけないかもしれないわ……って思うんだけど、直人君はどう?」
「えっ……それは、確かに……」
俺が困惑しながら答えると、優美さんがこう言い放った。
「直人もやっぱり、自覚はあるのね。それじゃあ決まりだわ」
同時に、涼音さんと侑子さんがおかしそうにクスクス笑った。
(一体何を考えているんだ……?)
恐怖におののいていると、優美さんがびっくりするようなことを言った。
「射精管理を始めようと思うの。みんなで直人のこと、更生させてあげましょ」
射精、管理……?
唖然としていると、他の三人も続けた。
「我慢することを覚えないとね? 弟君」
「だらしないお兄ちゃんは、嫌いだよ?」
「わたしが案を出したのよ。四人とも満足させてくれるっていう、強い意志があることを確認しないといけないと思って」
サディスティックな笑みを浮かべながら、侑子さんは完全に俺をいじめるのを楽しみにしている様子だった。
大変なことになったな、と俺は早くも震え始めていた。
こんなにも魅力的な四人に囲まれながら、自由にオナニーすらさせてもらえなくなるのだろうか……?
そんなの、ほとんど地獄だ……。
優美さんがあっさり今回のことを許してくれたのは、射精管理をすることを決めたからだったみたいだ。
しっかり罰を与えて、性欲をコントロール出来るようしつけようと言うのだ。
(なんてことだ……)
その日から、女の子たちに誘惑されながら、精液を一滴も出すことを許されない生活が始まった。
(つづく)
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